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「日本一強い夫婦を目指して」大辻康太・瑛美(日本)

毎年4月、無差別で争われる「全日本柔道選手権大会」と「全日本女子柔道選手権大会」。一般に、男子の大会は「全日本」、女子の大会は「皇后盃」と呼ばれています。
 2019年、この二つの大会に揃って出場した夫婦がいます。これは史上初のこととなります。そんな大辻康太・瑛美夫妻をご紹介します。
<プロフィール> 大辻康太 おおつじ・こうた
1990年生まれ。兵庫県出身。桐蔭横浜大学教員。祖父と叔父の影響で小学2年で柔道を始める。18年講道館杯優勝。全日本選手権大会3回出場。90kg級。
<プロフィール> 大辻瑛美 おおつじ・てるみ(旧姓・金子)
1991年生まれ。埼玉県出身。自衛隊体育学校。柔道を取り入れた保育園がきっかけで柔道を始める。独身最後の全日本実業団個人で優勝。57kg級。

女性も男性も、結婚に縛られない柔道人生を

運命の出会いは母校・埼玉大学だった。
「彼女が淑徳高校の生徒として、埼玉大に出稽古に来ていましたので、その頃から顔は知っていました。最初のイメージは"足払いの痛い人"(苦笑)。私の同期が一緒に乱取りをやって以来、"金子の足払いは痛い"とよく言っていたんです」(康太)

「最初の印象って言われても、あまり覚えていないんです。私が大学に入学した年の関東大会団体戦で活躍していた姿を見て、"強いんだな"と思ったくらいでした」(瑛美)

そんな二人だったが、互いに気になる存在になるのにそう時間はかからなかったらしい。ただ、当時はまだ大学生。互いに意識をしながらも、競技に専念した。お付き合いが始まったのは、大学を卒業し二人とも社会人になってから。昨年4月、康太さんがプロポーズ。9月に二人は正式に籍を入れ、瑛美さんは金子瑛美から大辻瑛美となった。ただ、ここに至るまでには二人とも悩んだという。康太さんは言う。

「女性アスリートには結婚イコール引退というイメージがありますし、柔道に限らず、現役で結婚する女子選手はまだまだ少ないように思います。私は彼女が柔道をお腹いっぱいやりたいと考えていることを理解していましたし、結婚によって彼女の柔道人生を狭めたり、縮めたりすることになりたくないという思いがあって、悩みました」

瑛美さんも語る。

「結婚しても現役を続ける例が周りになく、理解してもらえるかどうかということが一番不安でした。でも、男子は結婚しても現役を続けますし、現役を続けたいことを理由に結婚しないのもおかしい気がして、両立を決意しました」

悩んで、考えて、出した結果が結婚。だが、これが大きな励みになり「帰る家庭がある、ということで気持ちが安定した」(康太)。「結婚して、むしろ応援してくれる人_が増えた」(瑛美)状況になり、いまではどうしてそんなに悩んだのか、と思えるほど公私ともに好調だ。

夢は一緒に表彰台に上がること

現在、康太さんは職場の桐蔭横浜大学で、瑛美さんは自衛隊で練習に励む。今回の全日本選手権出場は、「優先順位を柔道に置きながら切磋琢磨している」という、充実した結婚生活が生んだ結果といって間違いないだろう。

「夫婦で全日本に出られることになったら史上初だということは聞いていました。でも、個人の目標を達成しようと努力した結果ですね」(康太)

「私は結構(夫を)ライバル視しているところがありまして(苦笑)。彼が出られたのに、自分が出場できないのは悔しいし、負けたくないので頑張りました」(瑛美)

成績は残念ながら二人とも初戦敗退だったが「悔しかった。1勝でもできたら彼に勝てたのに」と瑛美さんが言えば、「全日本には3回出ているんですよ。だから、何かあると3回出てから言え、1勝してから言え、って言ってるんです」と笑う。お互いの存在が励みになっている様子が窺える。そんな二人の目標は、『日本一強い夫婦』になること。

「男女の全日本選手権は別の日に行われますが、講道館杯だったら隣の会場で戦う、ということもあるかもしれません。今後はそんなところも目指していきたい。さらに、一緒に表彰台に上がれたらいいですね」

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