会長挨拶

社会に貢献し、信頼され続ける柔道界へ
公益財団法人全日本柔道連盟
会長 中村 真一
2025年6月の評議員会・理事会において、全日本柔道連盟会長として再びその任をお預かりすることとなりました。2年前、山下泰裕前会長の後任として就任して以来、柔道界の発展のために力を尽くしてまいりましたが、このたび再任の機会をいただき、改めて身の引き締まる思いでおります。
私は小学生の時に柔道を始め、大学・社会人まで活動を続ける中で、全日本実業柔道連盟との関わりをはじめ、様々な方と交流してまいりました。柔道から得た経験と教訓が、今日の私の礎となっております。
この2年間、「変えるべきところは変え、変えてはならないものは守り抜く」という宗岡正二元会長・山下前会長から受け継いだ理念のもと、ガバナンスの強化、コンプライアンス遵守の徹底とリスクマネジメント体制の継続的な強化に取り組んでまいりました。
また、柔道の持つ多様な価値を浸透させていくため、連盟の戦略的グランドデザインとしての「長期育成指針」、本指針を浸透するうえで重要な役割を担う指導者の目指すべき姿を明確化し、本連盟が目指す指導者養成の方向性を示す「指導者養成指針」を策定しております。選手強化活動や重大事故対策等もこれらの指針においてしっかりと位置付けをしたうえで、具体的成果の創出およびさらなる充実を図ってまいります。
柔道が持つ「人づくり・人間教育」の価値を多くの人と共有化することで、柔道に関わる人を増やし、「社会に貢献し社会から信頼される柔道界」を目指して今後も全力を尽くす所存です。
2025年6月