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フランスでは柔道が教育の一環として広く認知されている。

――フランスは日本以上に柔道が盛んだと言われていますが、柔道人口は?

今年の登録者は503,000人。普通は年度最後まで増え続けるんですけど、今年は新型コロナの影響で、3月から増えていないようです。
日本の登録者15万人より多いですが、フランスは社会体育なので、自分でお金を払って好きなことをやるんですね。サッカーやって、柔道やって、ラグビーやってと、いろんなスポーツをやっている人がたくさんいるわけです。だから、スポーツ人口というか、登録人口が多いのは当たり前なんです。それに対して、日本は学校体育がメインだから、他のスポーツができない。その違いだと思います。

――日本とフランスの柔道の違いを感じることはありますか?

凄くあります(笑)。日本人は、コツコツやることがいいことじゃないですか、。でも、フランスでは、そういう感覚がないので、たとえば毎日、体操して、打ち込みして、投げ込みして、乱取りして終わると言ったら、フランス人は次の日から来ません。同じことを毎日繰り返せない。新しいことを求めるんです。たぶん、目的が違うと思うんです。日本はすべてにおいて結果を求める。やるからには一番になろう、いい成績をとろうと。でも、フランスは結果をそんなに求めていなくて、あくまでスポーツは趣味や余暇なんです。

――フランスでは柔道が教育的な捉え方をされていて、子どもにやらせたいスポーツとして人気があると聞きますが?

それはその通りです。子どもがやりたいからじゃなくて、親が連れてくる。で、楽しいから子どもが続ける。たとえば、学校で落ち着きがなくて、授業中に走り回っている子を病院に連れて行くと、専門家が「柔道をやりなさい」と。それで連れてくるんです。柔道はルールのなかでやるので、「待て」とか「始め」とか、言われたら必ず従わなければいけない。それと相手に礼をするとか、投げたあとに必ず引き手を引く。相手を投げ飛ばすけれども、相手も守らなければならないと。そういうことも教えるわけですよ。そうやっていろいろなことを覚えていく。引っ込み思案で人前で何かをすることができない子も、専門家が「道場に連れていきなさい」と言うわけです。柔道は他人と組まなければできないですから、やっているうちにだんだん人と触れ合うのが楽しくなる。そういうことにも使われていますね。

 

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