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強さよりもまずは人間形成、柔道を通して人として成長したい

――高校2年のときに初めて出た全国大会で2位。そこで大きな目標を持ったりしなかったですか?

なかったです。私は、「とにかく柔道が強くなりたい」ではなくて、心の部分も強くなる、立派な人になるという思いの方が強かったです。だから、赤信号は渡らないとか、授業中は寝ないとか、先生の話はよく聞くとか。そういった柔道以外、畳以外のところでも、とにかく自分を高めたいと思っていました。根木谷先生がよく言われていたのが、「中身のある人間になれ」ということ。2つの透明なコップがあって、1つには水が入っていて、1つには水が入っていない。遠くから見たらわからないけども、近くに寄るとわかる。人間として、水の入っているコップのようになりなさいということを教わったんです。柔道を通して、柔道だけじゃなく、人間として成長しなくてはならない。高校のときからいつも人間形成、人間形成と思っていました。

――ソウルオリンピックでの金メダルは、佐々木さんにとってどんな位置づけですか?

一言でいうと『通過点』。そこが終点ではなくて通過点。ただ、その試合に勝ったことは自信になったし、それがあったからこそ、いまこうしてフランスで、指導者としてできていると思います。

――海外での指導についてお聞きしたいと思いますが、どうして海外に行こうと?

自分の進路について考える時期があって、試合や遠征で何回か行かせていただいていたフランスで柔道の先生になりたいというのが、ちらっと自分のなかにあったんですね。なぜかというと、フランスで見た、柔道をする子どもたちがすごく楽しそうだったからなんです。
それで、やってみようということで、まずガソリンスタンドでアルバイトをしてお金を貯めて、兄からもお金を借りて、フランスに4か月くらい滞在して、いろんな道場を回ったんです。
フランスで指導者になりたいと思ったんですが、実際には、それだけではたいした収入にならないし、生活できないんですね。それで、無理だと思って日本に帰って、大学の先生になりました。
大学で「やれ!やれ!」と言って、学生たちにやらせているのが嫌だと感じながらも日本で先生をし、年に1回はフランスに行くみたいな生活だったんですが、そんなときに、フランス人の柔道の先生が「一緒にならないか」と言ってくれたんです。それで、一緒になれば柔道も一緒に教えられるなということで、フランスに行くことにしました。

 

次ページ > フランスでは柔道が教育の一環として広く認知されている。

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