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柔道を通じて、子どもたちの「思いやり」や「互いを尊重する気持ち」を育てたい。

――いろいろな国に行きながら、いずれはインドネシアに行くという思いを募らせたわけですね。

そうです。自分なりにできることをやりたいと。日本の柔道を通して、日本の良さを伝えたい。文化や習慣は違いますが、ここで毎日、子どもたちに口が酸っぱくなるほど、繰り返し指導しています。日本の良さというのは、相手の気持ちになる、相手を思いやることですね。日本独特の思いやり、この気持ちが一番大事じゃないかと。これによりみんなが友だちになり、平和になるんじゃないかと私は思っています。嘉納治五郎師範は、柔道を教育として教えたわけですから、それを私なりに理解して、師範の足元にも及びませんけれども、その教えを守って子どもたちに継承していきたいと思っています。

――柔道を習い始めたことで、子どもたちに変化はありましたか?

物凄く変わりましたね。こちらは日本と違って、一番大事な人と人との付き合いやマナーといったことをあまり学校とか家庭で教わっていないように感じます。ですから、うちの道場は礼法を重視して、まず道場に入るときは礼をし、畳の上に上がるときには、靴やスリッパを「出船」に揃えて上がると。「出船」というのは、船が港に入って、急きょ出なきゃならないときに、すぐに出られるよう、舳先を海のほうに向けておくんですよね。それと同じで、地震とか何かあったらすぐに靴やスリッパを履いて逃げられると。裸足で逃げてもいいですけども、ガラスとかで足を切ることもありますからね。そういう理由を子どもたちに教えています。初めはまったくできなくて、私の道場は周りが田んぼですから、田んぼにそのスリッパをぶち投げました(笑)、かわいそうですけどね。でも、いまは誰ひとり靴をバラバラにして入る子はいません。だから日本から来た人は驚きますし、逆に日本の人が畳に上がるときに出船にしないと、子どもが来て「先生、あれ田んぼに投げろ」と言われます(笑)。そういうときは「そうじゃなくてあの方は柔道を知らないから、あなたが揃えてあげなさい」と、子どもたちにはそういう指導をしています。
やはり日本独特の、相手の身になるというか、気遣いですよね。礼もそうですけども、お互いに尊重し合うということが平和に繋がるわけですから。いがみ合っていると戦争になってしまいますよね。そういった意味で、とにかく子どもたちには礼をきちんとさせています。この子たちを、インドネシアのため、将来のために役立つ人間に育成するというのが私の目的で、チャンピオンを作るのが目的ではないですから。とにかく礼法と、日常のマナー、そういうものを教えています。

――インドネシアにおける柔道の競技人口は?

競技人口は1200人ぐらいしかいません。柔道人口は15,000~16,000人ですかね。選手といっても、日本のようにガツガツはできないですよ、常夏の国ですから。暑くて練習は2時間が精一杯。本気でやっていたら、脱水症状というか、身体を壊しますね。気候が違いますから、日本の3倍ぐらいの太陽エネルギーがありますので、体力の消耗が激しいんですよ。

 

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