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【女子柔道振興委員会】JJ VoiceNo.58 髙藤志津香さん

プロフィール

髙藤 志津香(たかとう しづか /旧姓: 牧) 1989年 大阪府生まれ
講道館柔道女子参段

主な戦績:

2007年 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会57kg級 優勝
2009年 全日本学生柔道体重別選手権大会57kg級 優勝
2010年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会57kg級 優勝

この度、このような素晴らしい企画に協力させていただけること、大変光栄に思います。バトンを回してくれた前野(旧姓:浅香)夕海ちゃんとはジュニア時代から合宿などで共に汗を流し、笑い合った仲です。今ではお互いに結婚してお母さんになり、会う機会も減ってしまいましたが、数年に一度、強化選手時代の同級生で集まって昔話で大爆笑するのが私の楽しみの一つになっています。

私は小学1年生の時に柔道を始めました。父親の影響で、姉と弟が先に道場に入門していました。その頃の私は、とても大人しく、髪を長く伸ばしてヒラヒラのスカートを履いて、いつも母親の後ろに隠れているような、どちらかというと柔道には向いていない雰囲気の女の子だったそうです。そんな私が道場に入門するきっかけになったのは、夏休みに道場の合宿のお手伝いとして母と参加していた日でした。練習を見ていると、女性コーチが急に手を引っ張ってきて、「あんたも柔道衣着てみ!」と半ば強引に着替えさせられ、お尻をパンッと叩かれ畳に上がったのが始まりでした。
何がなんだかわからないまま入門したのですが、いざ始めてみると楽しくて、沢山の仲間に囲まれて、いつの間にか髪は短くなり、服もスポーティーな活発女子になっていました。初めての試合では運良く決勝まで進みましたが、自分の倍以上ある男の子に開始早々に転がされて抑え込まれました。その時の悔しくて大泣きした感情を昨日のことように覚えています。その一戦で『男の子に負けたくない!』と強く思い、私の柔道魂に火がついたのかなと思います。小さい頃の経験がこんなにも鮮明に記憶に残っていることに自分でもびっくりですが、‘きっかけ’というのは、その後の人生に大きく関わる大切なものだと感じています。
その後、24歳まで現役を続けることができました。柔道を通じて出会った仲間、先生、応援してくれた方々の存在と、目標に向かって走り続けた経験は私の人生において大きな財産になっています。

引退後、結婚をして長男を出産しました。当時、主人は大学生であり、世界チャンピオンの座にいました。リオ五輪への選考が始まっている中での結婚、子供の誕生でしたので、当然ながら多方面から様々なご意見、お叱りを頂きました。美談にはなりませんが、その時頂いたお言葉の一つ一つが、後に私の強みになっていったのかもしれません。結婚後はただただ、『主人を負けさせてはいけない!私がしっかりしないといけない!』と呪文を唱えるかのように生活をしていました。主人が柔道に専念できる環境を作らないといけないと、必死というより意地になっていたのかもしれません。しかし、それどころか育児に苦戦!!初めての事ばかりで待ったなしの毎日、柔道をしていたから体力は大丈夫♪という能天気な自信は、ことごとく崩れていきました。
主人のことを気にしながらも、子供のことで精一杯。自分の無力さが情けなくて、心も体も元気ではありませんでした。そんなある日、練習から帰宅した主人がポツリ、「なんでそんなに疲れてるの?」と言いました。何気ない一言だったと思います。でも、心にグサッ!たしかに当時の私は、髪はボサボサ、家事や息子の世話に追われ、気付けば一日中パジャマだったこともありました。それでも、子供が元気に育って、主人が活躍できればいいと思っていました。でもそれは、私の場合は大正解ではなかったと思います。
偶然、目にした本に『自分自身を労われない人が、人の支えになることは難しい』とありました。ハッとしました。自分の余裕の無さは、知らぬ間に主人や子供、周りにも伝わり、悪循環に繋がりかねないと思いました。完璧じゃなくていい、意地だけじゃどうにもならないと、その頃からほんの少しでも自分と向き合う時間を作る工夫をしました。実際には、子供の寝かしつけでバタンキュ〜がほとんどでしたが、お気に入りの紅茶を入れて一息ついたり、ただボ〜っとする無の時間、少しでも自分なりのリセットタイム作ることで心の整理もでき、苦しい状況も少しずつ改善していくような気がしました。アスリートがオンオフの切り替えでコンディションを整えるように、支える側にもそういう時間が必要だと思いました。また、他の選手の奥さんや選手時代の仲間との交流、子供の柔道のご家族との関わりなども大きな助けになり、本当に多くの方々に支えていただきました。とても感謝しています。柔道で学んだことは、今も私の基礎となっていますが、母親になってから新たに学んだことは、辛い事も含めて自分を強く優しくしてくれたと思っています。
勝負の世界に身を置く人との生活は、今でも一喜一憂の繰り返しで色々と葛藤もありますが、どこのご家庭でも日々の大変さは同じ!考え方一つでどうにでもなる!という余裕を、頭の片隅におきながら過ごしています。いつか私も、素晴らしい先輩方のように少しでも柔道に恩返しができるよう精進していきたいと思っています。

今年開催された東京五輪では会場での観戦は叶いませんでしたが、自宅で主人の戦いを見守りました。小学生なった息子は柄にもなく緊張してる様子で、オリンピックという舞台の意味合いを理解しているようでした。普段は、やる気あるのかな?という感じで道場に通っていますが、父親の戦う姿を見て、「僕も金メダルとりたい!頑張る!」と言ってくれた事がすごく嬉しかったです。4歳の娘は途中から爆睡でした(笑)
1年延期での開催は選手や関係者の方々には様々な影響があったと思いますが、多くの方々のご理解・ご協力のもと無事に開催していただけたことに、心から感謝しております。
そして、今後も柔道が誰かのきっかけとなり、未来の夢に繋がってくれることを願っています。

沢山の応援が大きな力になっています。

次回は、髙藤さんが所属していた実業団(ミキハウス)の先輩であり、現在は髙藤さんの子供が通っている
道場の指導者でもある、宮田(旧姓:北田)佳世さんが登場します。

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