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「人生で必要なものはすべて柔道から学んだ」リュシー・デコス(フランス)

今回のゲストは、2012年ロンドン五輪金メダリスト(70㎏級)のリュシー・デコスさん(フランス)。その4年前の北京五輪では63㎏級の谷本歩実さんのライバルとして、熱い戦いを繰り広げていたことを記憶している方も多いのではないでしょうか。デコスさんは自らを「日本人の考え方に近い柔道家」といいます。その柔道に対する思いを語っていただきました。

<プロフィール> リュシー・デコス 1981年8月6日生まれ。フランス人。

05年カイロ世界選手権優勝、07年世界選手権2位、08年北京五輪2位。10年東京世界選手権、11年パリ世界選手権、12年ロンドン五輪優勝(08年まで63㎏級。10年以降70㎏級)

6歳から始めた柔道と、叶わなかった夢

フランスの柔道人口は、柔道発祥国日本よりも多いそう。子どもたちは、誰でも一度は柔道を体験しているというくらい、柔道は人気スポーツになっているといいます。

「フランスの小学校には体育館がありません。3か月ごとに体育施設に行き、いろんなスポーツを体験します。そのなかのひとつとして、6歳のときに体験したのが柔道でした。勝ち敗けではなく、頑張って技術を覚えたら白帯から様々な色帯になっていく。そんな遊び感覚と教育的なところに惹かれ、7歳になってからクラブに入って本格的に始めました。

フランスでは現在、柔道はサッカーなどに続き4番目に人気のあるスポーツ。その理由は、日本の競技志向とは違い、こうして遊びの一貫として展開している点が大きいのではないでしょうか」

デコスさんは2008年北京、2012年ロンドンと2度オリンピックに出場しました。しかし、2つのオリンピックのうち前者は苦しみの、後者は喜びの大会として記憶に刻まれています。競技生活で一番辛かった試合は、北京で谷本歩実選手に負けた一戦とのこと。

「このときの戦いに私はすべてを懸けていたからです。私の夢は、オリンピックチャンピオンになること。谷本さんというすばらしい柔道家と決勝の舞台で戦い、完璧な試合をして勝ってチャンピオンとなるのだと心に決め、それだけを目指して頑張ってきました。

それなのに、決勝の舞台で谷本さんに一本負けで敗れ、夢は叶わなかった。その瞬間、頭がまっ白になり、やめてしまおうかと思いました。谷本さんという本当に強い柔道家に敗れて「強い人には敵わない」という決定打が、負けた悔しさ以上にあったからです。

  柔道は、自分が主人公となった小説のよう

そこから再び勝負の道へ戻ると決めたのは、やはり「オリンピックチャンピオンになりたい。ならなければならない」という気持ちでした。

「それだけに、ロンドンでの優勝は本当に嬉しかったですね。私の人生に必要なものは、すべて柔道から学んだという。王者になったものとして、これからは精力善用・自他共栄といった柔道の持つ精神性を伝えることが、己の役割だと決めています。

フランスの柔道連盟には「モラルコード(規範)」という8つの約束事があります。ここから礼節や誠実さ、自分をコントロールするなどといった道徳観を学びました。そして、人を大切に、そして尊敬することも学びました。柔道はひとりではできません。相手が必要です。そこには男もいれば女もいる。大きな人もいれば、小さな体の人もいる。そういう多様性を認めながら、一緒に生きていくのだと柔道から学びました。これはとても大切なことです。

考えてみると、柔道は小説と似ています。始まりは厳しく、きつい思いをします。でも、そこからどのように物語を進めていくかは、小説の主人公である自分自身。ラストはやっぱりハッピーエンドで飾りたいでしょう。そのために私は努力してきました。努力をしたら結果が出ると示したかったのです。そして、それができました。柔道で学んできたことを胸に、これから新たな小説(物語)を展開していきたいですね。

*本記事は『まいんどVol.2』に掲載された記事をweb版に再構成したものです。

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