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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.126:小國樹理さん

 

プロフィール
小國 樹理(おくに じゅり/旧姓:宮本)1983年 愛媛県生まれ
看護師(東京都内病院勤務)
講道館柔道女子四段

主な戦績
2004年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 57㎏級 優勝
2005年 世界学生柔道選手権大会 57㎏級 優勝
2005年 世界選手権大会(カイロ) 57㎏級 出場

みなさんこんにちは。
増田(旧姓:川崎)由紀さん(以下、川ちゃん)よりバトンを受け取りました小國樹理です。
川ちゃんとは大学・実業団(帝京大学・了寺学園)と同じチームに所属しており、たくさんの時間を共に過ごしました。コツコツと努力し堅実なタイプの川ちゃんは、私と全くタイプが違う柔道家であると思います。考え方も捉え方も全く違う2人でしたので、一緒に居ると驚きと笑いの連続で、きっとお互いが新種の生物を見ているようなドキドキワクワクの発見ばかりの毎日でした。私は川ちゃんの、柔道だけではなくすべての物事に真剣に向き合い全力で挑戦する姿に、いつも刺激をもらっていました。このような形で、また一緒に柔道と繋がれたことをとても嬉しく思います。

改めましてこの度は、女子柔道界をさらに盛り上げていく素敵な企画にて、私自身の経験をお話しさせていただくという貴重な機会を頂き、大変光栄に思います。私なりに思いのまま綴らせていただきたいと思います。

私と柔道の出会いは小学4年生の頃です。テレビで男の子を投げ飛ばす柔道少女を見たことがきっかけで柔道を始めました。同年代の友人たちと柔道を通して賑やかな時間を過ごすことが、とても楽しかったのを今でも覚えています。しかし年齢が上がるにつれ、いわゆる勝負の世界である競技柔道へと、私の中での柔道の形は変化しました。毎日朝から晩まで厳しい稽古を繰り返し、結果の出ない苦しい時期も経験しました。
しかしながら、私が何度転んでも挑戦し続けることができたのは、たくさんの人が私と関わり励まし続けてくれたおかげだと思います。

私は柔道における目標達成へのプロセスの中で、継続的な努力の重要性や自分の弱い部分と向き合い、繰り返し改善していくことの大切さなど、たくさんの事を学びました。
しかしそれ以上に大切なことは、自分自身の経験が、多くの人の努力と犠牲の上で成り立つという事を知ることができた点だと思います。

引退すると選手や監督だけではなく、たくさんの立場の方々と関わりお話を伺うことが増えました。審判、役員、大会運営に関わる方々、柔道普及に貢献してくださる関係者の皆様。そして、大切なご家族での時間を切り裂いてでも、そういった場に関係者を送り出してくださるご家族の皆様。また、お子様を応援し指導者を信じ、道場に送り出してくださる保護者の皆様。1人の柔道選手に関わり支える人たちの存在の多さに、今になって驚くことが多々あります。その全ての方々の貴重な時間を頂戴し、労力をかけていただいたおかげで柔道競技が支えられています。物事は、目の前に見えるものだけではなく、思いを巡らせ広い視野を持って捉えることが大切であると年々深く思うようになりました。

私は柔道引退後に結婚し二児の母となりました。また母親業と並行して看護師の資格を取得し、現在は看護師として都内病院にて勤務しております。看護業界の中でもたびたび耳にする言葉の中に『慮る(おもんぱかる)』という言葉があります。『慮る』とは、相手の事情や周囲の状況について思いを巡らせ気遣うという意味のある言葉です。私は誰に対しても、この『慮る』ということを心掛けています。
友人や家族、我が子に対しても同様に、目の前に見えるものだけはでなく、その人の置かれている状況、その態度や言葉に隠れた本当の思いに目を向け、十分に理解しようとする心を持ち向き合っています。柔道でたくさんの方々に支えてもらい、それに気付くことができたからこそ、物事の本質を見抜く視点を持つことができたのだと思います。この場を借りて、すべての柔道関係者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。

現役時代たくさんの方々に支えていただいたように、今度は誰かを支えられる人になれるよう日々感謝の気持ちを持ち続け、精進していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な柔道生活となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

次回は、私が柔道を始めるきっかけとなった、かつての柔道少女、下口(旧姓:風戸)晴子先輩にこのバトンをつなぎたいと思います。

2024年アブダビ世界選手権大会

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