December 11, 2019

嘉納治五郎杯東京国際柔道大会結果雑感を掲載(08.12.17)

嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2008ワールドグランプリ

【大会結果】
結果はこちら

審判、観客席、通訳から見た嘉納杯 【広報委員 永田千恵】

 日本で行われる唯一の国際大会・嘉納杯が12月12~14日の3日間、東京体育館で開催された。今年1年を締めくくる最後の大会として、日本からは各階級4名の選手が出場。男子6階級、女子3階級で金を獲得した。
試合内容は新聞などで伝えられているが、その他、会場ではどんなことがあったのか。新ルール、観客席、通訳の現場から見た嘉納杯を紹介しよう。

☆ 新ルールについて☆
08年10月の国際柔道連盟(IJF)審判委員会で、試合審判規定の一部が改正となり、来年1月1日から正式に施行されることになった。それに先駆け、 今大会ではこの新ルールが採用された。では、実際にどのように試合が変わったかが気になるところだろう。そこで、嘉納杯で審判をつとめられた天野安喜子審 判員に感想を聞いてみた。
天野安喜子審判員
「審判をしてみて、各国の選手がすでに新ルールを熟知していることを感じました。もっとも大きく変化したのは、双手刈りが減ったこと。これはズボンを直接 握ることが禁止されたことによるものですね。また試合場が広がったことで『待て』のコールも減ってきたように感じました。その分、選手たちには一息入れる ことができなくなってきましたので、さらなる体力が必要になってきたといえます。また、『効果』がなくなったことにより、選手にはしっかりした技が求めら れるようになりました。全体的にみますと、試合の展開がおもしろくなってきたと思います」

☆ 観客席では初の握手会を開催☆
大会最終日の14日。日曜日ということもあって、観客席にはたくさんの子どもたちが集まった。そこで、急きょ、塘内将彦選手(81kg級)、小野卓司 (90kg級)、上野順恵(63kg級)、中澤さえ(78kg級)の4選手と北京五輪後現役を引退した金丸雄介コーチの5名による握手会を観客席2階で開 催。700名ものファンが選手たちと直にふれあった。短い時間ではあったが、選手たちを間近に見て「うわ、かっこいいね!」「オリンピック選手と握手した から僕もなれるかも」など、たくさんの喜びの声が聞かれた。

☆大会通訳・岩下加代さんの視点☆
岩下加代さんは今回、大会通訳として参加された1人。ミックスゾーン(メディアが選手たちにインタビューするところ)で走り回った岩下さんに感想をうかがってみた。 「嘉納杯に出場した選手の国はさまざま。それだけ柔道が多くの国に浸透し、グローバル化されていることがわかります。
多国籍の選手が集まると、話す言葉の数も国の数と比例するくらい多種多様です。『英語』はビジネスで多く使用されていますが、選手団の人たちがみなさん 英語が話せるわけではありません。言葉は意思を伝達するために必要な手段の一つ。選手は試合に集中していますので言葉に対してそれほど神経質になってはい ないかも知れませんが、周りのちょっとした心遣いで気分もよりリラックスし、安心感も生まれ、試合に臨めるのではないかと思います。これもおもてなしの一 つではないでしょうか。
大会2日目、ある招待選手が試合間際になっても現れず、選手係の学生が探しまわっても見つからなかったため、私は練習場に走り、フランス語で大きな声で 呼びかけると、すぐに気づいてもらえました。この選手の場合、特に一人での参加のようでしたから、文化や慣習の違う状況のなかで試合以外のことに集中する のは、かんたんなようでそうではないのです。海外旅行に行かれ、英語や母国語ではないアナウンスに耳を傾けなければならない状況を想像してください。母国 語は耳に入りやすく、ときにはうるさくも感じるものですが、よその言葉は聞いたときに自然に除外されているでしょう?  おはよう。こんにちは。ありがとう。
こんなかんたんなキーセンテンスだけでもかまいません。参加した選手たちの母国語で話しかけてあげたら、外国の選手たちはより嘉納杯を楽しんでもらえるかもしれない。そんなことを感じた今回の嘉納杯でした」

 

【大会概要】

主   旨 講道館柔道の創始者嘉納治五郎師範を偲び、世界柔道の正常な発展を期して、嘉納治五郎杯東京国際柔道大会を開催する。
名   称 嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2008ワールドグランプリ
JIGORO KANO CUP TOKYO INTERNATIONAL JUDO TOURNAMENT  WORLD GRANDPRIX2008
期   日 平成20年(2008年)12月12日(金)・13日(土)・14日(日) (3日間)
会   場 「東京体育館」 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17
主    催 財団法人講道館、財団法人全日本柔道連盟
特別後援 テレビ東京、朝日新聞社
後   援 文部科学省、外務省、東京都、財団法人日本体育協会、財団法人日本オリンピック委員会(予定)
協   力 財団法人東京都柔道連盟
テレビ放映 テレビ東京系列で放送予定 テレビ東京サイト
チケット情報 【入場料】
●アリーナ(全席指定) 前売券2700円/当日券2900円
●スタンド席
指定席           :前売券2700円/当日券2900円
自由席 前売券      :大人2500円/中・高生2000円/小学生以下1000円
自由席 当日券      :大人2700円/中・高生2200円/小学生以下1200円
団体(20名以上小学生以下は10名以上):大人2300円/中・高生1800円/小学生以下800円
団体(50名以上小学生以下は20名以上):大人2000円/中・高生1500円/小学生以下600円
3日間通し券引換券     :大人7000円/中・高生5400円/小学生以下2400円
【購入方法】
●ローソンチケット 0570-000-777  0570-084-003/Lコード:36666
ローチケ.com http://l-tike.com/
●チケットぴあ 0570-02-9999  Pコード:一日券812-985/3日間通し券681-368
@電子チケットぴあ http://pia.jp/t/
●e+(イープラス) http://eplus.jp/kanou/
※団体券のお申し込みは、テレビ東京事業部 03-3435-7000まで
日   程      12月9日(火)  選手団到着
10日(水)  選手団到着
11日(木)  代表者会議  09:00~
組合せ抽選  10:30~
審判会議    15:30~
12日(金)  試合(男子:60kg、66kg 女子:78kg超、78kg)12:30~
13日(土)  試合(男子:73kg、81kg、90kg 女子:70kg、63kg)11:20~
14日(日)  試合(男子:100kg、100kg超 女子:57kg、52kg、48kg)11:20~
15日(月)  選手団帰国
※階級編成は予定