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JUA コーチングセミナー(春日俊氏)報告(10.5.18)

JUA コーチングセミナー(春日俊氏)報告(10.5.18)

春日 俊(立命館大学)

2010年4月30日(金)から5月1日(日)まで、タイ・バンコクで開催されたアジアジュニア・ユース柔道選手権大会に先がけて、アジア柔道連盟主催による審判セミナーとコーチングセミナーが現地で実施され、審判セミナー講師の川口孝夫氏(JUA審判理事)、国際ライセンス受験の竹村典久氏(広島県警)、コーディネーターの蒲原光一氏(全柔連国際課)とともに4月26日(月)午前、成田より現地に向かった。

当初、タイ国内の政情不安定による、とくにバンコク内でのデモや暴動の影響で大会開催が危ぶまれていたが、タイ柔連会長の開催地は安全地域であり問題はないとの判断を受けて、アジア柔連は大会とセミナーの実施に踏み切った。実際、一抹の不安を抱えての現地入りとなったが、空港からホテルへの移動中も、セミナーの会場周辺も、報道されていたような様子を目にすることは一度もなかった。

さて、私が担当したコーチングセミナーは、高等学校の体育館を会場に二日間の日程で実施された。それに先立ち、27日(火)午前9時からホテルで開講式が行われ、アジア柔連役員とセミナー講師の紹介の後、我々のグループはすぐに会場へ移動してさっそくセミナーを開始した。受講者は、地元タイのほか7ヶ国から15名ほどであった。セミナーのテーマと実施内容は次のとおり。

<テーマ>

1.柔道のクラスにおける正しい準備運動と整理運動のしかた

2.投げ技と固め技の基本

3.投げ技から固め技への移行技術

以上が、アジア柔連教育・コーチング理事のデレクシャン氏(イラン)から依頼のあったテーマだが、講習に割り当てられた時間が短かったため、かなり急ぎ足での進行を余儀なくされた。

<実施内容>

1.に関しては、私の同僚(山田佳奈・立命館大学柔道部女子トレーニングコーチ)の協力を得て準備した資料を示しながらごく一般的に行われているものから入り、しだいに柔道の動きとそれに近い動きを取り入れたより専門的な準備運動を指導した。

2.の投げ技では新ルールを意識して、両手で相手をしっかりと持ち、しっかりとした技を掛けることを強調した。時間の関係で、固め技の基本は省略した。

3.では腕のくくりと脚抜きの方法に時間を割き、畳に落ちた相手の先を行くこと(自分の位置取り)が大切であること強調した。

その他、デレクシャン氏より新ルールに関する資料が配布され、指導者それぞれがよく勉強し理解した上で指導を徹底するよう話があった。

<感想>

大会とセミナーの開催自体が危ぶまれていたことも手伝ってか、現地ではその案内が不十分でセミナーの会場や時間の割り振りなども直前になるまで分からず、私たちの問い合わせの対応に蒲原氏も苦労を強いられた。しかし、タイ柔連関係者の協力と受講者の熱心な取り組みに励まされ、なんとか無事に役割を果たすことができ安堵した。ただ、現地は摂氏41度と高温多湿の上、壁に囲まれ空調設備が不十分な体育館での実技には、からだが慣れるまでに多少の時間を要した。

また、今回は同時進行された審判セミナー受講者数のほうがはるかに多かったが、新ルールの影響もあってコーチングセミナー受講者もそのことに関心が高く、実技の最中にも組み方や相手の技への対応(返し技の技術)に関する質問が多くあった。

ところで、私は大会前に現地を後にしたのだが、次々とホテルに到着する各国選手団の対応に奔走していたタイ柔連関係者の姿が印象に残る。とりわけ、日本から来た私たちへの敬意あふれる応対に感謝するのと同時に、アジアの国々の柔道がより良い方向に発展することを願った。

最後に、アジアの国で指導するのは私にとって初めてのことであったが、柔道でも発展途上にある多くの国々の指導者と身近に接しながら、私自身にとっても大変貴重な勉強の機会を与えてくれたアジア及び全柔連の関係各位に感謝したい。

以上

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