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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.38 坂本八瑠奈さん

プロフィール

坂本 八瑠奈(さかもと はるな/旧姓:浅見)1988年 愛媛県生まれ
コマツ女子柔道部コーチ
講道館柔道女子五段

主な戦績:

2010年 世界柔道選手権大会(東京)48㎏級 優勝
2011年 世界柔道選手権大会(パリ)48㎏級 優勝
2013年 世界柔道選手権大会(リオデジャネイロ)48㎏級 準優勝
2015年 世界柔道選手権大会(アスタナ)48㎏級 準優勝

この度、現役時代には日本代表を争い、現在は全日本女子強化コーチという立場で同じ目標を目指している福見友子先生よりご紹介頂きました。福見先生は、現役時代の思い出はさることながら現在は同じ子を持つ母として、育児と仕事を両立されている姿に刺激をもらい、時に励まし合うことのできる心強い存在です。

私は28歳で現役を引退した後コマツのコーチ、そして全日本の特別コーチとして柔道に携わらせて頂いています。まだ現役を引退したばかりの頃、増地監督から全日本強化チームへのお誘いの電話を頂きました。その頃は指導の経験や知識もなかったので、大変光栄で嬉しい気持ちの反面、私が受けて良いものなのか戸惑いもありました。また、引退後は結婚や子供のことも考えていたのでそのことも踏まえ、周りの方に助言を仰ぎながら様々な選択肢を考えました。増地監督の下へ行き、直接自分の気持ちを伝えると「女性が結婚や出産をしても働きやすい柔道界にしていきたい。何かあれば柔軟に対応します。」と温かいお言葉を頂きました。そして2016年から強化アシスタントとして活動させて頂き、2018年度より特別コーチを務めています。また、2018年には出産を経て、約1年間の休暇を頂きました。復帰後は仕事と育児が両立できるよう様々な場面でサポートして頂き、NTCに子供と母を帯同させて頂いたこともあり、他の競技の方には「柔道界は女性に対するサポートが進んでいるね。」と声を掛けて頂くこともありました。子供がいても働ける環境を作って頂いたこと、周りの方のご理解と家族のサポートに心から感謝の気持ちで一杯です。

女性に限らず、引退を機に今までの生活が一変する人がほとんどだと思いますが、私の場合子育ては現役生活とはまるで真逆のもので、大変勉強になっています。今まで自分が強くなるために自分の為に使っていた時間はほとんどなく、生活自体が子供中心になりました。しかし、ただ大変なことだけでなく、子供の喜ぶ姿や成長を見ることが自分の喜びになったり、次はこうしてみようと工夫が生まれたり、育児を経験しコーチ業とも何か通ずるものがあることに気づきました。育児がコーチをする上でプラスに働くこともたくさんあると思います。今はコロナの影響でなかなか道場には連れて行けませんが、所属のコマツは監督を筆頭に選手も皆子供が大好きで、「いつでも連れてきていいよ。」と言ってくれています。結婚や出産が自分のやりたいことの壁になるのではなく、仕事をする上でも家庭においても良い影響を与え合うものであると思います。

今年は東京オリンピックの年。少しでもチームの力になれるようサポートしていきたいと思います。

練習の間の昼食の風景。積極的に子供のお世話を手伝ってくれる選手。左から連選手、私、息子、田代選手。

次回は嫁ぎ先が同じ佐賀県で、柔道を通して親交のある井上(旧姓:長瀬)めぐみさんが登場します。

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