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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.1 山口香さん

プロフィール

山口 香(やまぐち かおり) 1964年東京都生まれ
筑波大学体育系教授  講道館柔道女子七段

主な戦績:

全日本女子柔道体重別選手権大会10連覇(1978~1987年)
1984年 世界選手権大会(ウィーン) 52㎏級 優勝
※日本女子初の世界チャンピオン
1988年 ソウルオリンピック 52㎏級 銅メダル

皆さん、こんにちは。私の名前や顔を見ても「誰この人?」という人のために、簡単にキャリアを含めて自己紹介します。日本で初めて女子の試合が開催されたのが1978年ですが、その試合に13歳で出場し、最年少で優勝しました(50kg級)。当時は女の子が柔道をすることが珍しかったので、メディアに多く取り上げられ「女三四郎」と呼ばれました。試合経験の乏しかった日本の女子は世界で結果を出すまでには時間がかかりました。そのこともあって、社会的にも柔道界的にも女子柔道は男子の「おまけ」のような扱いだったように思います。私が、「世界で勝ちたい」と強く願ったのは、強くならなければ報道されないし、認めてもらえないと思ったからでした。今では、五輪や世界選手権でのメダル数も男子に引けを取らず、メディアでの扱いも大きく、自分が卒業した学校が卒業後に偏差値が上がったような感覚で選手たちを誇らしく思います。
選手、指導者を経て、現在は、日本オリンピック委員会、日本バレーボール協会、日本サッカー協会の理事などを務めながら、スポーツ全体の普及発展、そして女性の地位向上を促進するように働きかけを行っています。日本は世界の中で社会での女性活躍(政治、経済、教育などの分野)が遅れており、スポーツ界でも同様です。五輪の出場人数、メダル獲得は男子同様か、上回るぐらいですが、指導者、審判、役員などの割合は20%にも満たないのが現状です。「なぜ女性の役員などを増やす必要があるのか」と思われる人もいると思います。それは、男性と女性は身体の機能が違うように物事の見方や考え方、感じ方にも違いがあり、男性だけでは偏った意思決定を行う組織になってしまう可能性があるからです。
柔道人口は減少の一途を辿っています。柔道人口を増やすための方策でも「お母さんが子供に安心して習わせることのできる柔道」という視点は必須で、女性の視点が必要です。
皆さんに役員を目指せ!というわけではありませんが、これから自分のキャリアを築いていく中で覚えておいて欲しいことがあります。「ロケットに乗せてあげると言われたら、どの席?なんて聞くことないわ。ただ乗ればいいのよ。」これはFacebookのCEOシェリル・サンドバーグさんの言葉です。男性に言わせると女性を役職に採用できないのは、依頼しても断られるからというのがエクスキューズです。チャンスがきたら、いろいろ考えずにチャレンジしてみてください。その積み重ねが必ず力となります。柔道で技を自分から仕掛けること、これは人生においても同じです。
私は女子柔道がマイナーだった当時から、自分の歩いた道を後輩たちが歩くと思って進んできました。皆さんが歩いた道は後輩たちが歩く道となります。コロナ禍で大変な時期が続きますが、後で振り返れば、この試練が意味のある時間だったと思えるように出来ることを一歩ずつ、進んで行ってください。

 

次回は田知本遥さんです。
山口香さんからの紹介で大学院を志しました。

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