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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.34 年藤 忍さん

プロフィール

年藤 忍(としとう しのぶ)1978年鹿児島県県生まれ
ヤックス女子柔道部監督
講道館柔道女子五段

主な指導歴:

2002年~2006年 スロベニアにてカデ・ジュニアチームの指導
2006年~ ヤックス女子柔道部監督

私は2006年12月からヤックス女子柔道部の監督をしています。ヤックスに来るまでの経緯を少し自分自身の紹介を交えながら話させていただきたいと思います。私は、鹿児島県から400㎞離れた「徳之島」と言う小さな島の出身です。高校を卒業するまで徳之島に住んでいました。高校から柔道を始め、卒業後は体育の教員免許を取得したいと考えていたので、国際武道大学に進学しました。この国際武道大学に入学した事が私の人生の転機となります。たった3年間しか柔道をしていない私にとって、大学での1番最初の朝トレのキツかった事…。恩師の矢﨑利加先生が学生の誰よりも速く、先頭を切って走っている姿を見て4年間続けられるのかと不安に思った事を懐かしく思います。私自身、大学時代は怪我が多くなかなか試合にも出られずにいましたが、22名の同級生達の支えもあり4年間続けることができました。その後、大学院へ進学し、柏崎克彦先生と矢﨑利加先生の下で指導法を学びました。大学院2年の夏、柏崎先生より「スロベニアのクラブ道場が女性の指導者が欲しいと依頼が来ているがどうだ?」とのお話をいただき、不安もありましたが、在学中に数回の海外研修を経験させていただいたことにより海外での柔道指導に強く興味を持っていたことから引き受けることにしました。恥ずかしながら、その時に初めて「スロベニア」と言う国を知りました。2002年4月、大きな荷物をいくつも抱えて私はスロベニアへ出発しました。到着後、スロベニアの空港で大荷物を抱えるアジア人を不審に思ったのか現地の警察官が私を呼び止めたのです。当時は英語が全く話せず、和英辞典を片手に悪戦苦闘をしていたところに一人の大きな男性が間に入ってきました。それが、スロベニアのサンカク道場の監督であるファビアンでした。サンカク道場には2002年4月~2006年11月まで滞在していました。ここでは、主にカデクラスを担当し、教え子の中には現在も国際大会で活躍をしている、ティナ・テルステニャク(リオ五輪 63㎏級 金メダル)、アナ・ヴェレンシェック(リオ五輪 78㎏級 銅メダル)、今はトルコに国籍を変えていますがミハエル・ジュガンク(世界選手権(ハンガリー)90㎏級 2位)がいました。3人とは今でも連絡を取り合っており、東京オリンピックが開催されたら会えるのが楽しみです。カデクラスの指導の他にシニアチームと毎日稽古もしていました。メンバーにはウルシカ・ゾルニール(ロンドン五輪 63㎏級 金メダル)、ペトラ・ナレクス(アテネ五輪 52㎏級 出場)、ルチア・ポラウダー(ロンドン五輪 78㎏超級 銅メダル)がいました。ファビアンの指導法はとてもユニークであり、また、厳しく、礼節を重んじており日本人よりも日本人らしく、勉強になったことは当然ながら、柔道の指導とは何か?と言うことを深く考えさせられるものでありました。この経験は私の人生の宝物と言っても過言ではありません。どんな経験か詳しく書きたいのですが、文字数の都合上、記載できないので興味がある方はお知らせ下さい!なかなか短い文章で伝える事が難しいのですが、恩師の矢﨑利加先生からこのJJ Voiceのリレーのバトンを受け取った理由の一つとして私が皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、選手時代の戦歴関係なく柔道が好きでコツコツ頑張っていれば必ず道は開けると言う事です。私のように小さな島出身でも、高校から柔道を始めていても、選手時代は怪我が多く戦歴がない人でもです。分野が違っても、これから何かを始めたい、どこかの国に行ってみたい方にこのメッセージが目に留まる事を祈っています。

スロベニア時代、当時指導していたテルステニャクを引率してヨーロッパカデの1枚。隣がテルステニャク。
ファビアンとの写真。2006年に日本に帰国して12年ぶりにチームを引率してスロベニアへ行ったときの1枚。

次回は、実業団指導者で一番仲の良い杉本美香さんが登場します。

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