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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.21 山部 佳苗さん

プロフィール

山部 佳苗(やまべ かなえ)1990年北海道生まれ
株式会社ミキハウス
講道館柔道女子五段

主な戦績:

2015年 世界柔道選手権大会(アスタナ) 78㎏超級 3位
2016年 リオデジャネイロオリンピック 78㎏超級 銅メダル

みなさん、こんにちは。山部佳苗です。
私は今年の講道館杯をもちまして現役を引退することになりました。2016年のリオ五輪に出場し、銅メダルを獲得することができましたが、目標を達成することはできませんでした。そこに関してすごく悔いが残ります。私の柔道人生はエリートコースを歩んできたわけではありません。
柔道を始めたのは小学校1年生の時です。小学生の頃は仲の良い友達に会ったり、投げたりするのがただ純粋に楽しくて柔道教室に通っていたことを覚えています。中学生になるまで全国大会には出たことはなく、中学1年生のときに初めて出場した全国中学校柔道大会では、1回戦負け。全国レベルとの力の差を感じました。中学3年生で2位になることはできましたが、その後高校に入学してからもなかなか成績は出ませんでした。高校最後のインターハイでは2回戦敗退。春高にも金鷲旗も出場していません。柔道への想いが消えかけましたが、当時の先生の励ましのおかげで、気持ちを持ち直して全日本ジュニアに出場しました。結果は優勝し、強化選手に選ばれることとなりました。
私には小さな頃から警察官になりたいという夢があり、高校卒業後はその進路でと考えていましたが、警察官には大学卒業後もチャレンジできると思い、柔道を続けるために山梨学院大学に入学することに決めました。当時大学としては伝統のあるチームではなく「雑草魂」で頑張る強い先輩たちに出会いました。世界を目指す先輩や同期に刺激を受け、私も4年間柔道に打ち込みました。そうして過ごすうちに、4年生の時には本気で世界で戦いたいという気持ちが強くなっていました。そのために、指導を受けたいと思っていた指導者がおられるミキハウスに入社し柔道を続ける道を選びました。そうして先生と二人三脚で歩んでいった社会人の競技生活でしたが、自分の柔道人生をかけて戦った試合が、2016年の全日本選抜柔道体重別選手権と皇后盃全日本女子柔道選手権大会です。リオ五輪代表選考となる大会でした。何としても、先生と一緒にオリンピックに行きたかったため、それまでとは気持ちを入れ替えて、自分が思う限界のその先まで厳しい練習で追い込みました。試合では取り組んできたことに一切悔いのない状態で畳に上がることができたのをよく覚えています。2大会に優勝し、リオ五輪代表権をつかみとることができました。
柔道を通じて、目の前の目標や課題に向かってコツコツと努力し続ける大切さを学びました。その過程一つひとつが、必ず自分の自信につながります。新しいことに取り組むとき、誰でも初めは上手くいかないものです。めげそうになることもあります。根気よく努力を続けていれば、しっかりと身になるということを実感しました。2つの選択肢で悩んでいるときには、厳しい方を選ぶようにしています。自分が感じてきたことや経験が少しでも誰かのための役に立てばと思っています。
今後は、指導者として活躍していきたいです。私をこれまで指導してきてくださった先生方のように、愛情をもって接することができる指導者になりたいです。そして、私と同じように小さな子どもたちに柔道の楽しさを知ってもらいたいと思っています。たくさんのことを経験させてくれて、成長させてくれた柔道に、これからは私が恩返しをしたいです。

母校の山梨学院大学の道場にて
ミキハウス柔道部のメンバーと

 

次回は、山梨学院大学柔道部の同級生であった、
加賀谷千保さんが登場します。

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