会員登録
取材・
肖像使用
賛助会員

文字サイズを変更する

サイト内検索

お知らせ

当たり前のことを当たり前に。「目の前のゴミにさえ気づけないのに、どうして技術が身につくの?」

――そうした違いのなかで、選手の信頼をどのように得ていきましたか。

一生懸命にやってくれる選手をつかまえて教え込み、その子が結果を残していくのを見て、やってくれるようになっていった、という感じですね。はじめから全員が私の言うことを聞いてくれるとは思っていなかったので、やってくれる子を強くして勝たせることで、少しずつ言うことを聞いていってもらう、という流れを作りました。やっぱり結果です。結果が出たら、やってくれるんです。

――技術指導以外の面で、重視していることは。

私は服装がだらしなかったりするのが嫌いなので、柔道衣をちゃんとたたむとか、道場の掃除をするとか、時間前行動とか、そういう面はかなり厳しく指導しています。これも最初は全然やってくれませんでしたが、ゴミが落ちていることに気づけないということは、目の前の問題に気づけないということだよ、それでどうして技術が身につくの? とか言ってその必要性を理解させました。
今では、選手同士で声をかけあって時間に遅れないようにしたり、掃除もできるようにはなりました。選手たちは私のことを怖がっていますが(笑)。
どうしてこういう指導が必要かというと、子どもたちは町のクラブで柔道を習ってくるわけですが、クラブの数が多くて生徒の取り合いも激しいので、生徒はお客さん扱いされるというか、厳しい指導を受けてくるわけではないんです。カデの強化に入っても帯を自分で結べない子もいるくらいで。だから、私は「ここはクラブじゃないよ、ナショナルチームだよ」といって、余計に厳しく指導しているという事情があります。

――海外で指導することで、日本の柔道について見えてきたことはありますか。

いっぱいありますよ。一つ挙げるとすると、外国人選手は日本人に勝つことに対して、とても強い意識を持っているということですね。日本人に勝ったというだけで、評価が10倍くらいにボンと上がるんです。
実は私はジェルビ選手に、2012年グランプリ・デュッセルドルフで負けたことがあるんですが、それが、イスラエル人が日本人選手に初めて勝った試合だったみたいで。本人からあれで自信がついたと言われて、ちょっと腹が立ったんですが(笑)。でも、それだけ海外の選手は日本人選手を尊敬しているし、なんとしてでも勝ちたいと思っているということなのだと思います。

 

次ページ > 文化が違っても、正しいことは正しい。自分らしい指導をすることがモットー。

PARIS2024 オリンピック競技大会 柔道競技(パリ五輪) PARIS2024 パラリンピック競技大会

協賛SPONSOR

オフィシャルパートナー

オフィシャルスポンサー

MIZUNO
近畿日本ツーリスト

オフィシャルサプライヤー

東洋水産
セイコー
コマツ
三井住友海上火災保険株式会社
日本航空
大塚製薬アミノバリュー
JR東日本
シミズオクト
大和証券
みずほフィナンシャルグループ
vtec
airweave
羽田タートルサービス
旭化成株式会社
日本エースサポート
ジャパンエレベーターサービス
センコー株式会社

オフィシャルサポーター

ALSOK
Nippon-Express
TPR
MAMEZOU K2TOP HOLDINGS
北修

公認スポンサー

伊藤超短波株式会社
株式会社九櫻
ベステラ株式会社

推薦スポンサー

フジタス工業株式会社
懐石料理 青山
JR九州
トップアスリートのための暴力・ハラスメント相談窓口
スポーツくじ
GROWING
スポーツ振興基金
競技力向上事業(JAPAN SPORTS COUNCIL)
アンチ・ドーピング
ドーピング通報窓口
NO!スポハラ
Sport for Tomorrow