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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.143:片桐夏海さん

片桐 夏海(かたぎり なつみ) 1988年 山形県生まれ
環太平洋大学 体育学部体育学科 講師・女子柔道部コーチ
講道館柔道女子参段

主な戦績
2012年 講道館杯全日本体重別選手権大会 63kg級 準優勝
2013年 講道館杯全日本体重別選手権大会 63kg級 優勝
2014年 全日本選抜柔道体重別選手権大会 63kg級 準優勝

相場友理子先生からご紹介いただきました片桐夏海と申します。この度は、JJ Voice執筆の機会をいただき、ありがとうございます。友理子先生は、環太平洋大学時代の2学年後輩にあたります。2学年下でありながら、先輩・後輩に慕われ、リーダーシップもあり、とても心強い存在でした。そんな友里子先生は、指導者として日本一の選手を輩出し、教え子が環太平洋大学へも進学してくれています。良い報告ができるよう選手と共に頑張りますね!

私は、父の影響で幼い頃から柔道を始めました。しかしながら、中学校に入学し、柔道を辞めて1年間は陸上部に所属しました。両親がすんなりと柔道を辞めさせてくれたおかげで、違う競技を経験し、初めて自分からもう一度柔道がしたい、強くなりたいと思うことができたのを覚えています。
山形中央高校に進学して、同級生と今でも笑えるような思い出深い日々を過ごし、環太平洋大学では、競技を通じて自己の内面が変化する体験に深く魅了されました。コマツで選手として過ごさせていただいた期間は、会社の方々のあたたかな応援に力をいただき、世界トップチームとして「極める」ということを学びながら、私の視野を広げる重要な時期となりました。こうして、柔道を通じて出逢えた恩師や仲間によって、自己成長の可能性と精神的な奥深さに気づかされ、体感することができた経験が、現在も柔道指導に携わらせていただいている礎となっています。
私は現在、母校にて大学柔道部のコーチを務めています。今の学生たちは想像がつかないと思いますが、私の学生時は、現在のような柔道場もトレーニング場もなく、はじめは1期生11名のみの部員数でした。しかしながら、1期生だからこそ4年間主将として古賀総監督、矢野監督、同級生と共にゼロから志を持って過ごした経験は、2度と戻れないと思うほど壮絶でしたが、今思うとどんなに願っても経験できないことですし、その経験がなければ私は変われなかったと思っています。
現在は、試行錯誤しながらも学生と共に過ごす日々に魅了されています。今後も、チームの原点を伝えながら、監督と共に「選手が主役」という当たり前のことを大切に、学生の豊かな将来につながる日々を一緒に過ごしていきたいと思っています。柔道は相手と組み合い、心身で相手の状況を判断して、瞬時に戦略を立てながら勝負していく側面があるからこそ、その勝負勘を養うためにも、日頃から相手の気持ちを考え、目配り気配り心配りができることが大切だと思います。こうした柔道から得られる学びを次世代に伝えていきたいです。
最後に、現在は、大学がある岡山県も故郷ですが、私は山形県にて高校まで多くの方々、家族に沢山支えていただきました。感謝の思いと共に同県の選手の活躍も願っています!

私からバトンを渡すのは、大学時柔道部にて同期であった中村彩渚さん(現:神奈川県警)です。オンの時は頭がキレキレで、オフの時はまるで別人のよう・・・ですが、いつも支えられているとても尊敬している同級生です!

 

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