
プロフィール
白壁 嘉恵(しらかべ かえ/旧姓:武井)1990年 山形県生まれ
山形市健康医療部(山形市保健所)健康増進課
山形大学医学部スポーツクラブ 指導者兼事務局
講道館柔道女子四段
主な戦績
2011年 全日本学生柔道体重別選手権大会 57㎏級 第3位
2012年 全日本学生柔道体重別選手権大会 57㎏級 準優勝
2014年 全日本実業柔道個人選手権大会 57㎏級 第3位
2014年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 57㎏級 第7位
この度東北の柔道仲間である粟野桃子さんからバトンをいただきました白壁嘉恵(旧姓:武井)です。所属は違くても、柔道を通じたご縁に感謝です。
また子連れでコソ練(こそっと自分たちの練習をする会)しようね!!
さて、私の柔道人生の始まりは小学1年生です。父と兄と近隣の小学校のスポ少に行ったのが始まりですが、父の仕事ですぐにアメリカのサンディエゴに2年弱留学。JUDO AMERICA San Diegoに所属し全米チャンピオンになった時の家族の笑顔や自分自身の感情の高まりは今でも鮮明に覚えており、社会人まで柔道を続けるきっかけとなりました。
柔道部がない中学生時代は、家族で立ち上げた山形大学医学部スポーツクラブで週2、3回の練習。高校は県立の進学校に奇跡的に女子3人が集まり、自分たちで考え、工夫するスタイルでしたが、隣接する山形工業高等学校の皆さんに大変お世話になり、父(講道館出身)のセコンドと、母(40代から始めて現参段!)のサポートのおかげで全国の舞台に立つことができました。
大学は一般受験で筑波大学に入学。はじめは世界・全国トップレベルの練習についていくのがやっとで、自称投げられ本数ランキングNo.1。自己効力感も自己肯定感もメタメタでしたが(笑)、先生方や仲間たちに鍛えてもらい、メンタルコーチングを取り入れたおかげで心技体が向上。素晴らしい環境と仲間たちに感謝しかありません。
同大学院を修了後、山形の柔道界を盛り上げたいとUターン。半ば燃え尽きた形で選手として引退した後、行政の立場から何か貢献できたらと思っていたタイミングで東京五輪に向けたホストタウン事業が始まり、柔道で培ったご縁を活かし、台湾・タイ・サモアの3カ国との柔道交流や市主催のスポーツイベントでオリンピアンによる柔道教室を開催することができました。
一児の母となった今、サッカー指導者の夫と共に地域スポーツに携わっています。家族で始まった我がクラブも、多くの方に支えられ26周年を迎えますが、部活動地域移行など子どもたちのスポーツ環境が変化している中で、一層重要な役割を担っていると感じています。
柔道人口は減少していても、それでも柔道を選んでくれる子がいて、柔道文化を繋いで下さっている先生方が沢山います。様々なスタイルの道場があっていいし、様々な練習法があるから面白い。女性はライフステージの変化と共に心も体も環境も変わりますし、私自身も今は子育てを優先しながらの活動ですが、これまでもそうだったように、柔道を通したご縁が自分をどこに連れて行ってくれるのか、人生にどんな深みをもたらしてくれるのか、まだまだ楽しみです。
「柔道のイメージ=身近にいる柔道家がどんな人か」これからも全てのことに感謝しながら私なりの柔の道を体現していきたいと思います!
- 全米チャンピオンになった時
- 市のホストタウン事業(タイ選手)
- 山形大学医学部スポーツクラブ
※女子柔道の振興ページではJJ Voiceコラムのバックナンバーをはじめ様々な情報を掲載しています。
こちらから是非ご覧ください。