女子柔道振興委員会では、現役引退後も様々な立場で柔道との関わりを継続し、活躍する人財を増やしたいとの思いから、大学で柔道部に在籍している女子学生を主な対象として2018年から「女子柔道キャリアアップセミナー」を開催しています。このセミナーは資格取得(指導者・審判員)についての説明と、社会で活躍している女性の先輩から体験談を話していただく「先輩からのメッセージ」の2部構成で行っています。
12回目となる今回は、7月26日(土)にオンラインで全国17大学から約260名の学生、指導者の参加をいただいて開催しました。
資格説明では公認指導者資格を木村昌彦さん(指導者養成委員会委員長)、公認審判員資格を松田基子さん(国際柔道連盟インターナショナル審判員・国内Sライセンス審判員)が講師となり、資格取得の必要性や条件、資格維持の方法等に関する説明がなされました。
続いて「先輩からのメッセージ」では、2名の講師からご自身のキャリアに関する内容で講演をいただきました。
1人目の講師、田坂冴さん(クロアチア・クラブチームコーチ)からは「“やりたい”から始まる私の選択」とのテーマで、中学校教員、実業団選手を経てクロアチアで活動している現在までの経歴について様々なエピソードを交えてお話をいただきました。2人目の講師、石塚やよいさん(Upcycle clothing brand ARCH.M代表)は「異色のキャリアチェンジのわけ」とのテーマで、小学校教員を経て古着販売店を起業した経緯とともに経営の苦労ややりがいについてお話をいただきました。
本セミナーは、コロナ禍以前はオープン大会や合宿時に対面で開催していましたが、ここ近年はオンラインで開催しています。結果的に全国から多くの学生に参加していただくことが可能となり、260名規模という方に参加していただける事業になっています。
このセミナーが今後も学生柔道家にとって有意義なものとなるように、今後も開催してまいりたいと思います。
- 開催時の様子
- 講師の田坂冴さん
- 講師の石塚やよいさん