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シンガポールOSコース(小俣幸嗣氏)報告(07.1.15)

シンガポール 形 セミナー

2006 オリンピックソリダリティ・柔道・コーチングコース
小俣幸嗣(筑波大学)

派遣指導者:小俣 幸嗣 七段 (筑波大学)

1.講習会名
オリンピックソリダリティー・シンガポール形セミナー
2.派遣先・受け入れ機関
シンガポール柔道連盟
3.会場
シンガポールクラブ道場、べドック・スポーツホール、ラッフルズ・ジュニア・カレッジ
4.宿泊場所
ロイヤルホテル(ニュートンロード)
5.旅程
2006年12月2日(土)
11:30 成田発 (シンガポール航空637)
18:00 シンガポール着
2006年10月3(日)~9日(土)
セミナー開催
2006年10月11日(火)
09:45 シンガポール発 (シンガポール航空012)
17:05 成田
6.指導内容
受講者数
(約35-40名)
指導内容
投の形、柔の形、講道館護身術(徒手の部)
指導場所
①べドック・スポーツホール
②シンガポール柔道クラブ
③ラッフルズ・ジュニア・カレッジ
講習内容
月日 時間・道場 内容
12月3日(月) 10:00~12:00 ① 投の形・打ち込む系統の技(浮腰、背負投)
14:00~17:00 ② 投の形・打ち込む系統の技(裏投、横車)
巴投、内股
柔の形(第1教)
12月4日(月) 19:00~21:45 ② 柔の形(第1教)投の形(釣込腰、払腰、送足払)
演技(柔の形・第1教)
12月5日(火) 19:00~21:45 ② 柔の形(第2教)投の形(隅返、裏投)
演技(真捨身技)
12月7日(木) 10:00~12:00 ③ 柔の形(第1教)VTRと演技
#ラッフルズ・ジュニア・カレッジ
19:00~21:45 ② 柔の形(第3教)投の形(横掛、浮技)
演技(横捨身技)
12月8日(金) 19:00~21:45 ② 護身術1(徒手の部)
柔の形 演技(全)
12月9日(土) 19:00~21:45 ② 護身術2(徒手の部)
柔の形 演技(全)
感想
生活12月とはいえ赤道直下のシンガポールでは、気温も30度を超した。しかし、雨が多いので過ごしやすい気候であった。空港ではパルガ・シン会長、前ヘッドコーチのコー・エン・キァン・ロッキー氏らが出迎えてくれたが、昨年に続いての訪問なので挨拶も軽く、ホテルに直行した。夕食を挟みながら予定や講習のことなどを打ち合わせた。ホテルは連盟御用達の「ホテル・ロイヤル」で、部屋も昨年と全く同じところであった。
70歳を越しても矍鑠としたムーティー元会長は旧知でもあるが、道場に顔を出してくれたり、昼食に誘ってくれたりと何かと気を遣っていただいた。道場への送迎等私のお世話係はコー氏で、食事は会長のパルガ氏とほとんど一緒だった。会場初日は東海岸に近い住宅地にあるべドック・スポーツホールで、一試合場くらいの規模の畳があった。広さは確保できてよかったが、体育館に直接敷いたもので、少し固い感じだった。一日に5時間の講習を行ったので、後で考えると投の形は少し気の毒であったかも知れない。
他の日は昨年も指導したおなじみのシンガポール柔道クラブの道場での指導となった。同クラブは今年移動するはずであったが、政府との間で移転交渉がうまく進んでいないということであった。床下のタイヤがスプリングとなって、乱取では柔らかくて快適ではあるが、形を行う際には定まった動きがあるだけに、その狭さは厳しいものとなった。
木曜日の午前、役員タン・ニ氏が指導するラッフルズ、ジュニアカレッジを訪れた。体操部と同居する体育館に80枚くらいの畳を敷いた道場で、一組を約半間の幅に立たせて、約60名の女子に平行移動させながら「柔の形」の一斉指導を行った。形

連盟が形のセミナーを企画したのは、近い将来東南アジア半島大会でも形の選手権が開催されるであろうという動きに呼応したものらしい。従って、何の形をやるかについても特に希望はなく、私にお任せであった。しかし、シンガポールクラブの道場は幅が3間やっとという狭さである現実を考慮したうえで何ができるかを考え、投げないからぶつかる心配のない「柔の形」を選択したというのが本当のところであった。
偶然ながらこれが受けたらしく、10代から60代までの参加者が嬉々として興味を示し、想像以上に熱心に取り組んで貰えた。腰にうまく乗らない、足が上がらない、体がぐらつくなど、最初ははらはらしながら見ていたが、次第に相対的位置が理解できるようになり、かたちになっていった。柔の形を習うのは初めてだと何人かの役員に言われたが、今回のように時間をかけた指導がなかったということなのだろう。それだけ、今回は新鮮に移ったのかも知れない。
女性が4人ほどおり、特に熱心だったので演技までいけると考え、技と技のつなぎのところも細かく指導した。最終日にはパルガ会長も見守る中、立派な演技を披露することができた。会長もご満悦の様子で、各大会ごとに演技させて観衆にも紹介するつもりだ、との讃辞を頂戴したが、私も一つ置きみやげができたことで満足できた。
護身術では徒手の部だけをおこなったが、シニアの指導者達も理合いに頷く場面がしばしばあり、興味を持って貰えたと確信した。受講生のほとんどが中国系シンガポール人だったので、技名はすべて漢字のまま紹介したが、彼らなりに動きと技がつながったものと理解している。終わりに

形セミナーは私にとっても初めてだったので、参考資料なども探したが、英語版による情報提供が少ないことに改めて気が付いた。柔の形に関しては、講道館に於いてもまだ、新版が発刊されていない状態である。今後はこのようなセミナーが増えてくることが予想される。簡単な作業ではないと思われるが、形の大会に寄せる機運が高まっている現在、急を要する問題である。

派遣に関してお世話になった方々に改めてお礼申し上げ、報告とします。

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天倒を打つ
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横車へはいる
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一斉に「突出」

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ラッフルズ・ジュニア・カレッジにて柔の形を指導

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シンガポール柔道クラブのメンバー

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