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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.170:田坂冴さん

プロフィール
田坂 冴(たさか さえ) 1994年 大阪府生まれ
クロアチア Judo Club Solin コーチ
講道館柔道女子四段

主な戦績
2014・2015・2016・2019年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 63kg級 出場
2019年 全日本実業柔道団体対抗大会2部 優勝
2023年 全日本シニア柔道体重別選手権大会 63kg級 準優勝
2025年 世界ベテランズ柔道選手権大会 F1 63㎏級 優勝

初めまして。田坂冴です。
現在はヨーロッパ・クロアチアで、柔道クラブSolinのコーチとして活動しています。

私が柔道を始めたのは小学校2年生の頃です。最初は父に連れられて軽い気持ちで始めた柔道でしたが、気づけば中学・高校・大学と、生活の中心になっていました。

大学を卒業してからは中学校の教員となり、柔道との関わりは部活動の顧問としてだけになりました。学校の子どもたちは本当に可愛く、同僚の先生方も家族のように温かい方ばかりで、毎日が充実していましたが、心のどこかではずっと「もう一度、選手として柔道がやりたいな」という気持ちが残っていました。
そんな時に出会ったのが、アメリカから来ていた柔道家のクリスです。一緒に練習をした後に「冴はどこに所属してるの?」と聞かれて、「柔道、やりたいんだけどもうできないんだよね」と話した私に、彼は笑いながら「やればいいじゃん!日本でできないんならアメリカに来なよ!」と一言。その言葉が胸に刺さりました。今までは、できないと言い聞かせて自分を納得させていたけど、もしかしたらただの言い訳だったのかもしれない。そう思った瞬間、自分の心の中の何かが動きはじめ、「やりたい」という気持ちが抑えきれなくなりました。教員は何歳になってもできる。でも、競技者として本気で挑戦できるのは今しかない。そう気づいた瞬間、心の中で迷いが吹き飛びました。
「人生は一度きり。後悔だけはしたくない!」そう思い、私は教員を退職し、再び柔道の世界に飛び込む決意を固めました。

その後、実業団ヤックスに入部し、5年間競技生活を送りました。怪我が多く、全身テーピングで試合に出たこともありますし、手術も2度経験しました。それでも畳に立てることが嬉しく、仲間と切磋琢磨する時間が何よりも幸せでした。怪我やコロナで練習が思うようにできない時期もありましたが、最後の大会では自分の力を出し切り、自分の中での最高成績を出して、心から納得して引退することができました。もしあの時、教員のままでいたら、きっとずっと「挑戦しなかった自分」を後悔していたと思います。あの決断は、私の人生で最も勇気のいる選択であり、誇りに思える選択でした。

競技引退後の今は、クロアチアで柔道クラブのコーチとして活動しています。クロアチアの柔道は日本とは考え方も指導法も大きく異なり、最初は戸惑うことばかりでした。思うように伝わらず、辛い時もありましたが、クロアチアの文化を理解し、現地のやり方を学びつつ、日本柔道の良さも少しずつ織り交ぜて指導しています。世界トップの選手も在籍しており、大きなプレッシャーを感じますが、それも学びや挑戦の機会だと思っています。
言葉も文化も違う中、柔道の練習を通して通じ合える時、また、子どもたちが仲間と支え合い、笑い合いながら成長していく姿を見ている時、「柔道っていいな」と心から感じます。教える立場になった今も、柔道を通して私自身が成長させてもらっていると日々実感しています。

最近は、生徒たちと一緒に練習に参加することもあります。体はもう現役のようには動きませんが、汗を流す時間はやはり楽しいものです。
先日、私自身もフランス・パリで開催された、世界ベテランズの大会に選手として挑戦しました。緊張もありましたが、久しぶりに目標に向かって努力するワクワク感を味わうことができました。これからも、自分が挑戦を楽しむ姿を見せることで、子どもたちにも努力することの楽しさを伝えていけたらと思っています。

柔道は、私にたくさんの景色を見せてくれました。挑戦する勇気、仲間と学び合う面白さ、そして柔道を通して人とつながり、自分の世界が広がる喜び。そんな柔道が私に教えてくれたことを、次の世代にも伝えていきたいと思います。
指導者として、そして一人の柔道家として、これからも柔道の発展に力を尽くしていきます。

最後になりましたが、女子柔道キャリアアップセミナーに引き続き、JJ Voiceでの執筆の機会をいただき、女子柔道振興委員会の皆様に心より感謝いたします。

 

※女子柔道の振興ページではJJ Voiceコラムのバックナンバーをはじめ様々な情報を掲載しています。
こちらから是非ご覧ください。

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