プロフィール
河合 暁子（かわい あきこ／旧姓：岡田）1972年 兵庫県出身
神戸大学附属中等教育学校 保健体育科 教諭
講道館柔道女子五段
三谷（旧姓：海下）先生から依頼されたこのリレーコラムですが、異動と重なり忙殺され、しばらく手を付けられずにいました。いざ拝見してみると、錚々たる方々が書いておられ、筆が進まないでいたら、松田基子先生（全柔連女子柔道振興委員会）から、「堅苦しい話でなくていいよ。」と言っていただきました。
私は昨年度まで5年間、兵庫県立松陽高等学校定時制課程で保健体育科主幹教諭、柔道部顧問として勤務していました。また、令和2年度から3年間、兵庫県高等学校体育連盟定時制通信制部柔道委員長を務めていました。兵庫県の定時制・通信制の柔道人口は、全日制と同様に減少傾向にあります。定時制の生徒は、学業と仕事を両立しており、部活動をする気力や体力、活動時間を十分に確保することができません。しかし、真面目に柔道と向き合う生徒のために合同練習を企画し、出稽古に行くなどして、柔道ができる環境を整えました。そして毎年講道館で行われる全国大会出場を目指し、まずは県大会で実力が発揮できるよう、体調管理や体重管理のサポートをしました。
私は高校から柔道を始め、増尾禮二先生に師事しました。その後、日本体育大学に進学し、セコム株式会社に入社しました。退社後は柔道から離れた生活を送っていましたが、北田典子先生（現：日本大学女子柔道部監督）に、子どもたちのための柔道教室に講師として参加してほしいと声を掛けていただきました。その後、釧路でも少年団柔道に携わらせていただきました。
現在、兵庫県柔道連盟で女子振興委員として活動しています。また、現任校の神戸大学附属中等教育学校では、授業で柔道に取り組む予定です。加えて2015年よりAライセンス審判員として、インターハイや全日本学生、全日本実業団等の大会に参加し、柔道競技の普及・発展に貢献すべく研鑽を積んでいます。振り返ると、微力ではありますが、様々な角度から柔道の振興に寄与してきたのではないかとの自負もあります。今後は、『女子柔道の振興』をしっかりと念頭に置き、活動していきたいと思います。今回このような機会を頂き、改めて私と関わり育てて下さった方々に感謝するとともに、定時制や通信制の生徒でも全日制の生徒と同様に、一生懸命に柔道に取り組み頑張っていることを紹介できて嬉しく思います。
次回は、兵庫県の高体連で共に活動している、湯田（旧姓：大伴）美代子さんが登場します。
