【女子柔道振興委員会】JJ Voice No. 117 松本　麻美さん

皆さんこんにちは、松本麻美です。
樽谷（旧姓：藤本）哲子先生からバトンを受け取りました。樽谷塾の選手として樽谷忠先生、哲子先生にはご指導していただいて感謝しています。
審判での姿からも学ぶことが多く、尊敬しています。
私が柔道を始めたきっかけは、 神戸市立御影中学校入学当初の部活見学でした。
ソフトボール部に入部しようと決めていて仮入部していましたが、柔道部の先生が何度もグランドに来て説得され、先生の柔道衣まで貸してもらい返すに返すことができず、そのまま入部することになりました。
柔道部監督の木村光雄先生、内橋裕秀先生に出会えて人生が変わりました。
中学校の隣には御影工業高等学校（現：神戸市立科学技術高等学校）があり、中江祐二先生にもご指導していただいたり、男子部員の先輩方にもよく練習してもらいました。とても強い選手ばかりでした。
私より小さい男子の選手が 私と組むやいなや背負投であっという間に投げられました。私にとっては衝撃的な出来事で、あの感覚は今でも忘れられません。しっかり組んで技で相手を倒すことの大切さを身をもって学びました。
後に天理高校で羽鳥三郎先生、天理大学で藤猪省太先生にご指導していただき練習に励む毎日でした。高校の時は練習になかなか付いていけず、辛い日々もありましたが先生や同級生、先輩方に助けられ頑張って続けることができました。
柔道を通して、仁、徳を得て、たくさんの人との出会いが私の財産となっています。 今でも柔道を通して出会った先輩や仲間と旅行に行ったりして、様々な経験をしています。自分の知らない世界を知ることができて、成長を実感できます。
今は結婚し、夫の家業の農業に専念しています。主に葉物野菜や夏にはトマト、きゅうり、なすを栽培して販売しています。朝早くから収穫を行い、袋詰をして販売をしています。たくさんのお客さんが買いに来ていただき、「おいしかった。」と言ってもらえるのが嬉しいです。
柔道で培った努力と根気と忍耐は農作業でも通じるものがあり、達成した喜びはとても大きいです。Never Give Up の精神と、ありがとう、感謝の気持ちを皆さんも忘れずに、限られた人生、悔いのないように過ごしてください。

次回は、松本さんの天理高校・天理大学時代の先輩にあたる、打味（旧姓：植田）裕子さんが登場します。