
プロフィール
上山 珠美(うえやま たまみ/旧姓:山﨑)1994年 神奈川生まれ
スポーツメンタルコーチ
神港橘高校 柔道部外部指導員
講道館柔道女子四段
主な戦績
2018年 全日本選抜柔道体重別選手権大会 48kg級 優勝
2018年 グランプリ ブダペスト 48kg級 2位
2018年 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 48kg級 3位
みなさんこんにちは。北浦(旧姓:遠藤)宏美さんからご紹介いただきました上山(旧姓:山﨑)珠美と申します。この度は、JJ Voiceの執筆の機会をいただきありがとうございます。
北浦さんとは、同じ階級で高校生の時からずっとライバル同士でした。同じ目標を持つ戦友のような存在だったのですが、お互い引退し、偶然家が近所になり(笑)。現在は、一緒に子供を育てるママ友となりました!とても不思議な縁に感じますが、これからも子供たちの成長を一緒に見守っていけたらいいなと思っています。
私の家族では、誰も柔道経験者はおらず、一つ上の姉とバスケットボールに打ち込んでいた小学校生活でした。姉に勝てるものがほしくて家の近くに道場があったこともあり、10歳の時に柔道を始めました。小学生の時は一度も試合に勝ったことがなく、中学の時も柔道部がなかったのでバスケ部に所属しながら、週2~3回ほど道場に行くという生活をしていました。中学生の時も結果を残したことはありませんでしたが、最後の試合で県大会に進めなかったことが悔しくて、母に「強いところで柔道させてほしい」とお願いしたことを覚えています。
そこから私は、三浦学苑に入学し、恩師の武田勝先生、武田淳子先生の元で一から柔道を作り上げていただきました。高校3年生の時に初めて全国優勝し、そこから私の人生が大きく変わることになりました。
その後は、山梨学院、自衛隊体育学校と素晴らしい環境の中で柔道することができ、プロというものを肌で感じ、周りの優しさ、本当の苦しさ、たくさんの感謝を感じることができました。
素晴らしい指導者、柔道家の方々に出逢えた柔道人生は私の宝物です。
私が現役最後の年は、メンタルからくる体調不良に襲われ、柔道から離れる時期もありました。その時にコーチ、トレーナー、周りの仲間、友人、たくさんの方に助けられ、現役最後の試合を迎えることができました。今でもあの時の感謝の気持ちを胸に生活しています。
引退後、私の過去の辛かった経験から、
『苦しい、頑張りたいけど気持ちがついてこない』と自分のように悩んでいるアスリートはいるのではないかと考え、スポーツメンタルコーチになりました。
現在は、アスリートのメンタルコーチングやセミナーを中心に活動をしています。
出産も経験し、2歳の娘を持つ母となりました。初めは、「子供がいながらメンタルコーチの仕事ができるのだろうか」という不安もありましたが、夫や家族に協力してもらいながら活動できています。メンタルコーチの他にも高校生の指導にも関わらせてもらって5年目になります。
子育ても仕事も楽しくできているこの生活に感謝です。
今、目標に向かって日々頑張っている選手のみなさんに伝えたいことは、
「辛い時は誰かを頼って欲しい」ということです。
どうしても勝負事になるので、結果が求められることもあります。
その中で1人で抱えて悩む選手は多いと思います。
周りに応援してくれている人はたくさんいると思いますし
せっかく好きで楽しいと思って始めた柔道を嫌いにならないでほしい。
『心から柔道を楽しんで欲しい』このように願っています。
私自身も、たくさんの事を経験させてくれた柔道に、この活動を通じて恩返ししていけたらと思っています。
- 産後、娘を連れて柔道指導復帰した時
- スポーツメンタルセミナーの時
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