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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.165:粟野桃子さん

プロフィール
粟野 桃子(あわの ももこ/旧姓:薬師神)1993年 岩手県生まれ
岩手県立宮古商工高等学校(育児休業中)
講道館柔道女子四段

主な戦績
2015年 国民体育大会(和歌山県開催)成年女子 優勝
2015年 全日本実業柔道個人選手権大会 52kg級 優勝
2016年 全日本実業柔道個人選手権大会 52kg級 3位

こんにちは。田中季香さんからご紹介をいただきました粟野桃子と申します。この度はJJ Voice執筆の機会を頂きありがとうございます。
季香さんは仙台大学時代の後輩で打ち込みパートナーでした。真面目で一生懸命な季香さんに何度励まされたことか。後輩ですが、季香さんの存在は私にとって大きかったのを覚えています。大学卒業以降なかなか会えずにいますが、また大会などで会えるのを楽しみにしています。

私には柔道に対する向き合い方が変わったエピソードが2つあります。
1つ目は東日本大震災です。私は5歳から柔道をはじめ、現役引退まで約20年間、たくさんの方々に支えられて柔道を続けることが出来ました。仙台大学に進学直前の3月、東日本大震災で地元の宮古市が甚大な被害を受け、実家は全壊し、絶望の淵に立たされました。しかし、希望を失いかけた私の目に映ったのは、落ち込む暇もなく復興のために最善を尽くしている地元の方々の姿でした。そんな地元の方々の姿を見て、自分に出来ることは「柔道で明るい報告をして岩手の方々を元気付けること」だと考え、今までにない熱い気持ちで柔道に取り組みました。大学時代は自分の思うような成績をなかなか残すことができませんでしたが、大学卒業後に、実業団大会と和歌山国体で初めて優勝をすることができました。地元の方々にも喜んでいただき「やっと少しは恩返しできたかな」とほっとする気持ちでした。私が震災を通じて学んだことは、好きなことにチャレンジできることは当たり前ではないということです。だからこそ、今ある環境に感謝をし、自分に出来る努力をしていくことが大切だと学びました。

2つ目は、ハンガリーのクラブチームでコーチをさせて頂いたことです。
現役時代は勝つことを目的とした競技柔道に重点を置いていた私にとって、海外での柔道は興味深いものでした。皆、柔道がとにかく好きで、楽しくて仕方がない。柔道をすることに誇りを持っており、学ぶ意欲を強く感じました。私も日本人としてしっかりと指導しなければならないと、身の引き締まる思いで毎日指導を行っていました。
その時に指導していたクラブチームのメンバー12名が2024年3月、日本に来日し、10日間の日程で岩手県合宿を行いました。岩手県柔道連盟会長千葉翠先生をはじめ、各協力団体の方々のお陰で無事合宿を成功させることができました。岩手県には海外の柔道家が来る機会はなかなか無いため、岩手県の子供たちにとっても良い刺激になったのではないかと思います。

柔道を通してたくさんの友人ができ、海外での指導を通して新しい考えに触れ、私にとって柔道とは人生を豊かにしてくれるものだと、今回の執筆を通して気が付きました。そのような柔道に感謝をし、今後も柔道活動に尽力していきたいと思います。

私は現在育児休業中です。毎日3人の男児の育児に追われていますが、来年からは仕事復帰をするため再び柔道に関わることになります。自分の子どもは3人それぞれにとても可愛いと感じます。だからこそ、これから指導していく生徒にも同じ気持ちを持ち、柔道を通して社会に貢献できる選手を育てていきたいと思います。

 

※女子柔道の振興ページではJJ Voiceコラムのバックナンバーをはじめ様々な情報を掲載しています。
こちらから是非ご覧ください。

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