2010年ブラジル団体戦 結果(10.8.2)

2010年ブラジル団体戦

 2010年7月23日~31日の日程で行なわれた2010年ブラジル団体戦で日本チームは決勝戦で韓国を下し、優勝した。
この大会は日本、韓国、ブラジル、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、イギリスの出場8カ国による総当り戦で予選を行い、上位4チームが決勝ラウンドに進む。

大会結果


【予選第1ラウンド 第1戦】

階級 日本 ①-1 韓国
66kg級
江種 辰明

一本勝(体落)

キム ジョジン
73kg級 中矢 力

引分

バン ギマン
81kg級 塘内 将彦

引分

ワン キチュン
90kg級 西山 将士

引分

イ キュウォン
90kg超級 棟田 康幸

優勢負(指導2)


キム スンミン

韓国チームは世界代表メンバーで挑んできた。 先鋒江種が冷静に相手を見て、得意の体落で一本を取り、日本が先行する。次鋒中矢はかろうじて引分。中堅は81㎏級でエントリーしてきた世界チャンピオンのワンと塘内。序盤スピードで翻弄され劣勢であったが、中盤盛り返して引分。副将西山も引分。大将棟田は韓国特有の組み方で前につぶされて指導2まで取られる。後半、相手の内股を透かして投げたが、ポイントに認められず、そのまま優勢負け。①-1の内容勝ち。

【予選第1ラウンド 第2戦】

階級 日本 4-0 フランス
90kg級
西山 将士

一本勝(大内刈)

エルベルト
90kg超級
百瀬 優

優勢勝(技有・大外刈)

レ ノルマンド
66kg級 小寺 将史

引分

カドゥー ドゥック
73kg級
齊藤 涼

一本勝(合技)

エミリエン
81kg級
塘内 将彦

一本勝(内股)

コリン

日本は第1戦を終え、連続の試合となった。先鋒西山は中1試合で順番が回ってきたため、かなり体力を消耗していた。しかし、後半相手が下がったところうまく大内刈を合せ一本勝ち。百瀬も序盤硬さが見られたが、中盤からペースをつかみ優勢勝ち。中堅の小寺は相手の変形組み手にうまく攻めることができず引分。副将齊藤、大将塘内は落ち着いて相手をさばき一本勝ち。4-0の快勝であった。

【予選第1ラウンド 第3戦】

階級 日本 3-0 ブラジル
73kg級
中矢 力

優勢勝(有効・小外刈)

メンドンカ
81kg級
塘内 将彦

優勢勝(技有・内股)

カント
90kg級 西山 将士

引分

カミーロ
90kg超級
百瀬 優

一本勝(足車)

サントス
66kg級 小寺 将史

引分

クーニャ

ブラジルチームはカント、カミーロ、クーニャなどのトップ選手を起用してきた。先鋒中矢が苦戦しながらもなんとか有効を奪い、日本が先制する。次鋒塘内は、前半にカントの浮技(肩車)で有効を奪われるが、中盤から相手がバテてきて指導2で並ぶ。後半、相手が抱きついたところを内股で合わせて技有を奪い優勢勝ちを収める。副将百瀬は、前半は相手の組み手に押さえつけられたが、中盤から対応できるようになり一本勝ち。大将江種は難なく引分。3-0であった。

【予選第2ラウンド 第4戦】

階級 日本 4-1 イギリス
90kg級
西山 将士

優勢勝(有効・小外刈)

ゴードン
90kg超級
百瀬 優

一本勝(払腰)

アウスチン
66kg級
江種 辰明

一本勝(巴投)

オアテス
73kg級 齊藤 涼

優勢負(指導3)


ダウソン
81kg級
塘内 将彦

一本勝(縦四方固)

ステワート

イギリスチームはトップ選手ゴードンを起用。先鋒の西山は相手の組み手に翻弄され、自分のペースをつかめずにいたが、後半に相手がバテたところを小外刈でポイントを奪い優勢勝ち。次鋒百瀬、中堅江種は難なく一本勝ち。副将齊藤は序盤に足技で有効を奪いリードをするが、中盤からバテてしまい指導2で並ばれる。後半さらにバテてしまい指導3で逆転負け。塘内は前日の疲労が残っているものの、相手がつぶれたところをすかさず寝技に移行し一本勝ち。

【予選第3ラウンド 第5戦】

階級 日本 4-0 イタリア
66kg級
小寺 将史

一本勝(背負投)

レセス
73kg級 中矢 力

引分

ソコロ
81kg級
塘内 将彦

一本勝(内股)

カロロ
90kg級
西山 将士

一本勝(払巻込)

ファセンテ
90kg超級
百瀬 優

一本勝(合技)

アウスチン

先鋒小寺は序盤から積極的に攻め背負投で一本勝ち。次鋒中矢は相手に釣り手を絞られて、自分の柔道ができず引分。中堅塘内、副将西山は連戦の疲れからか、前半は精彩を欠いたが冷静に相手をさばいて共に一本勝ち。大将百瀬は相手を寄せ付けず一本勝ち。4-0の快勝であった。

【予選最終ラウンド 第6戦】

階級 日本 5-0 スペイン
90kg超級
百瀬 優

一本勝(内股)

ディアス
66kg級
小寺 将史

一本勝(大内刈)

D.ラミレス
73kg級
中矢 力

一本勝(大外刈)

J.ラミレス
81kg級
塘内 将彦

優勢勝(有効・内股)

マデラ
90kg級
西山 将士

優勢勝(指導3)

アルナル

先鋒百瀬は、序盤こそ堅さが見られたが、徐々に自分のペースをつかみ一本勝ちで、日本が先制する。次鋒小寺、中堅中矢、共に相手に柔道をさせず一本勝ちで勝負を決める。副将塘内は、相手に組み手を嫌がられ、攻めあぐんだが、一瞬の隙を見逃さず内股で有効を奪い優勢勝ち。大将西山は、落ち着いた試合運びで相手を攻め続け、投げることはできなかったが指導3で優勢勝ち。5-0の圧勝で、明日の予選最終戦、準決勝へとつなげた。

【予選最終ラウンド 第7戦】

階級 日本 5-0 ポルトガル
90kg級
西山 将士

一本勝(払腰)

メデイロス
90kg超級
棟田 康幸

不戦勝

66kg級
江種 辰明

一本勝(横四方固)

ジャシント
73kg級
中矢 力

一本勝(小内巻込)

アルベス
81kg級
塘内 将彦

一本勝(体落)

ネト

ポルトガルはトップ選手のネトが出場していた。ポルトガルは、4位を争うイタリアに獲得勝利ポイントでリードしていること、4位通過となれば1位通過するであろう日本と再戦が予想されることを予想し、選手を温存する形を取ったと思われる。先鋒西山が難なく一本勝ちを奪い日本がリード。90kg超級は相手がオーダーに組まれておらず不戦勝ち。中堅江種、副将中矢も終始攻めて一本勝ち。大将塘内も終盤にうまく体落に入り、5-0で圧勝。1位通過で準決勝へコマを進める。

【決勝ラウンド 準決勝戦】

階級 日本 4-0 ポルトガル
90kg級
西山 将士

一本勝(横四方固)

ネト
90kg超級
棟田 康幸

一本勝(合技)

タヴェイラ
66kg級
江種 辰明

一本勝(合技)

オレイニック
73kg級 中矢 力

引分

アルベス
81kg級
塘内 将彦

一本勝(内股)

リマ

予選最終戦に引き続き、4位通過のポルトガルとの対戦となった。81kg級エントリーのネトを90kg級に、81kg級はトップ選手のリマを起用してきた。また、90kg超級も選手を出してきた。先鋒西山は序盤から攻撃の手を緩めず、相手が潰れたところを見逃さず抑え込んで一本勝ち。続く次鋒棟田も開始早々に袖釣込腰でポイントを奪い、そのまま抑え込んで一本勝ち。中堅江種もポイントを重ね合技の一本勝ち。副将中矢は、相手の組み手に戸惑い引分。大将塘内は激しい試合展開だったが、終了間際に内股に入り見事に一本勝ち。いい形で決勝戦へとつなげた。

【決勝ラウンド 決勝戦】

階級 日本 2-1 韓国
73kg級 中矢 力

引分

バン ギマン
81kg級 塘内 将彦

反則勝


ワン キチュン
90kg級
西山 将士

優勢勝(技有・谷落)

イ キュウォン
90kg超級
棟田 康幸

総合勝

キム スンミン
66kg級 江種 辰明

引分

チェ ミンホ

韓国チームは予選ラウンド同様、世界選手権代表を揃えてきた。66kg級はキム ジョジンではなく60kg級北京五輪チャンピオン、チェ ミンホを起用してきた。

 先鋒中矢は相手の変形的な組み手に苦しみながらも、得意の寝技を駆使して、一進一退を繰り広げ引き分けに終わった。

 次鋒塘内は序盤から積極的に攻撃したが、小内刈からの朽木倒を「足取り」の反則とみなされ、反則負けで日本は1点をリードされる形となった。

 中堅西山は相手の組み手を徹底して封じ、終始相手に柔道をさせなかった。中盤、相手が強引に背負投に入ったところを谷落を合わせて技有を奪う。さらに終盤、相手が雑になったところ大外刈で有効を奪い、日本が1点を取り返した。

 副将棟田は予選ラウンドで負けている相手との対戦となったが