September 22, 2017

第29回皇后盃全日本女子柔道選手権大会レポート

鮮やかな「一本」で山部、2年ぶり2回目の優勝を飾る

女子柔道の日本一を決める全日本女子柔道選手権大会が4月20日、横浜文化体育館で行われ、16歳から26歳までの35名の選手が出場し、皇后盃をかけて戦った。
ベスト8に上がったのは、谷村美咲、市橋寿々華、新井千鶴、田知本愛、岡村智美、白石のどか、月波光貴穂、山部佳苗の8人。このなかを、現在、重量級を牽引する田知本、山部の2人が勝ち上がり、決勝戦は2週間前の全日本体重別選手権と同じ顔合わせとなった。
国際大会でタイトルを獲りながら、この大会の優勝経験がない田知本と、2年ぶり2回目の優勝を狙う山部。2人の戦いは、残り時間約2分というところで、はっきりとした決着をみる。田知本が攻めに出たところを山部がすかし、すばやく放った払い腰で「一本」。田知本の大きな体が畳に叩き付けられた。
このほかにも見所は多く、とくに敗れたものの、100を越える大きなこの2人に果敢な戦いを見せた70kg級の新井、78kg級の岡村には、会場から惜しみない拍手が贈られた。
もう1つ、特筆しておきたいことがある。第29回目となった今大会、すべての試合が女性審判員によって行われた初の大会となったということである。女子の試合を女性が裁く。女子柔道の新たな歴史を飾った大会となったといえるだろう。
山部佳苗
「このタイトルがすごく欲しかったの。(前回の優勝とでは)違います。すごく悔しい思いをした1年間だったので、今年本当に優勝することができて嬉しいです。自分の組み手になったら体が動いてくれると思っていました。今回優勝しないと世界選手権代表はないと思っていました。選ばれたら、思いきりのある、しっかり一本をとれる柔道をしたいと思います」

(公財)全日本柔道連盟
広報委員会 永田千恵