11月6日(木)江津市立高角小学校、11月18日(火)江津市立江津東小学校で柔道を活用した「転び方教室」を行いました。
高角小学校での取組み
高角小学校では、1年生27名を対象に「上手な転び方」と題し、転倒時に大きなけがを防ぐ心得と対応を学びました。
授業では、柔道の受け身を取り入れ、江津市柔道連盟 濵岡七段、佐々木六段、江津中 久保田四段の3名の講師による指導で、マットの上で1時間の学習を行いました。
「楽しい」をポイントに、寒さの中で爽やかな汗を流しながら、前に転んだ時、後ろに転んだ時の上手な転び方を練習しました。
担任の吉田先生や南口校長先生の笑顔が絶えない、和やかな雰囲気でした。
この取組みは、今後の学校生活における安全教育の有効性を強く感じさせるものとなりました。

江津東小学校での取組み
江津東小学校では、5・6年生30名を対象に、昨年度に続き「みんなの安全と柔道」と題した安全な転び方教室を開催しました。
講師は、
- 中央講師:全日本柔道連盟教育振興部長 田中裕之先生(七段)
- 地元講師:島根県柔道連盟教育普及委員会 濵岡七段
- 江津市柔道連盟 佐々木七段
- 青陵中 山本四段
- 江津中 久保田四段
2年目とあって、児童は受け身のポイントをしっかりとつかみ、前受け身・後ろ受け身をとても上手にできるようになりました。
対人練習やゲームを取り入れた効果的な学習により、技能の習得が多く見られ、継続の大切さを改めて感じました。

また、江津市内の先生方や江津東小学校の教職員14名も、安全指導に関する効果的な転び方について1時間の研修を行いました。
昨年度と比較して、児童の意識の変化が事故の発生率に表れているとの感想も聞かれました。さらに、柔道の所作に表れる「礼の心」を学校生活に生かしたいという声もありました。
中でも、実技研修での勝手校長先生の意欲的な取組みには頭が下がりました。
こうした「転び方教室」の取組みが江津市内に広がり、体づくりや学校安全の推進に波及していくことを願ってやみません。
加えて、未就学児やシニア向けの「転び方教室」にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
2025年11月19日(水)、出雲市立多伎小学校・多伎中学校にて、柔道の受け身を活用した「転び方教室」を開催しました。会場は多伎中学校体育館に約60枚の畳を敷き詰め、安全に転ぶ方法を学ぶ場を整えました。多伎地区青少年育成協議会のご支援をいただき、地域と学校が連携した有意義な取り組みとなりました。
多伎小学校での取り組み

対象は5・6年生40名。「みんなの安全と柔道」をテーマに、
- 中央講師:全日本柔道連盟教育振興部長 田中裕之先生(七段)
- 地元講師:島根県柔道連盟教育普及委員会 濵岡先生(七段)、岡﨑綾子先生(五段)
児童は「ゴロン」「グッ」「ベタッ」とポイントを意識しながら前受け身・後ろ受け身を楽しく学びました。元気で爽やかな姿勢が印象的で、校長先生からは「礼の心の大切さを学校経営にも活かしたい」との言葉も寄せられました。児童からは「また受け身をやりたい!」という声が上がり、学習の成果と喜びが感じられる時間となりました。

多伎中学校での取り組み
対象は全校生徒57名。「転んでも身を守る上手な転び方」をテーマに、同じ講師陣の指導で開催しました。

- 2・3年生は柔道授業での経験を活かし、1年生へ的確なアドバイスを行うなど学び合いが生まれました。
- 前受け身・後ろ受け身のポイントを確認しながら、真剣かつ楽しみながら練習しました。
生徒代表のあいさつでは「受け身の大切さ、礼の心を学校生活や家庭生活でも心がけたい」との感想が述べられ、学習の意義が深く共有されました。

まとめ
今回の「転び方教室」は、柔道の学習だけでなく、日常生活での安全意識や礼の心を育む貴重な機会となりました。地域と学校が協力し、子どもたちの健やかな成長を支える取り組みとして、今後も継続・発展が期待されます。


