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文化が違っても、正しいことは正しい。自分らしい指導をすることがモットー。

――生活面で変わったことは。

そうですね……私、日焼けしているのわかります?(笑)。こちらに来るまで、イスラエルは戦争をしているということで、正直、あまり良いイメージを持っていなかったんです。でも、住んでみるととても良いところなんですよ。ビーチもきれいで、4月から11月くらいまで海に入れるくらい暖かくて。イスラエル柔道連盟には、日本人柔道家を年間4人呼べる予算があるのですが、これまで何人か日本人選手にも来てもらっていて、みんな口を揃えてイメージが変わったと言ってくれます。それがとてもうれしいですし、私がイスラエルにいることで、この国の良さを知ってもらえたらいいな、という思いがあります。

――選手時代を通じて、今につながっていると思う経験があれば教えてください。

大学時代のことですけど、南條和恵監督に、一人で海外に行ってこいって放り出されたことがあったんです。行き先は韓国だったのですが、航空券の手配から何から全部自分でやって、1週間稽古して帰ってきました。当時の私にとってはとてもキツいことだったんですが、あの経験は大きかったです。あれで海外に飛び込む勇気が持てたのだと思います。とりあえず、蛇口から水さえ出れば大丈夫、くらいの感覚になりました。

――指導者としてのモットーは。

私は日本人のコーチとして来ているのだから、日本のやり方でやる、ということですね。
実はこちらに来て間もない頃、自分を見失いかけたことがありました。自分があまり好きじゃないと思うことや、こちらの文化に全部合わせなくちゃいけなくて、ちょっとキツいな、と思うことがあったんです。でも、生活していくうちに、やっぱり正しいことは正しいし、悪いことは悪いということに気がついたんですね。例えば、掃除についても、これは道場をきれいにして気持ち良く練習するために良いことだからやろうと。そこに落ち着きました。

――ご自身で変わったと思うところは。

一番変わったのが、私、強かったな、って気づいたことかもしれません。日本は競技人口が多くてライバルが多いですし、国際大会に出ても2、3位じゃダメじゃないですか。それが日本のクオリティの高さにつながっていると思うんですけど、こっちでは、2、3位でおめでとう、メダル獲ったらおめでとうなんです。
そういうふうに、おめでとうって言ってもらえるチャンスがあるから柔道を好きになるし、もっと頑張れるとも思うんですよね。このことを私が選手のときにわかっていたら、もっと自尊心を持ち、自信を持って柔道ができていたのではないかと思います。ですから今、私は選手に教えながら、ダメなところを指摘するだけにせず、こういうところが良くなっているから、もっと伸ばしていこうと自信を与えながら指導するようにしています。

 

プロフィール

田中 美衣(Miki TANAKA)
生年月日:1987年10月20日生まれ
出身:滋賀県
8歳から柔道を始める
長浜西中→京都成安高校→仙台大学→筑波大学大学院
→了徳寺大学職員(前:了徳寺学園職員)
競技歴:2010年世界選手権63kg級準優勝、
2012年グランドスラムパリ63kg級優勝。
コーチキャリア:2016~了徳寺柔道クラブ指導員、
2017~イスラエル柔道女子代表コーチ。
居住地:イスラエル(テルアビブ)
イスラエル柔道女子代表コーチ。

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