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「柔道衣がない」からこそ生まれたコロンビア柔道のスタイル

――柔道衣がなかなか揃わない環境で工夫をされたとか?

畳がなかったらマットでいいですし、柔道衣がなかったら帯をたすき掛けにして腰で止め、簡易的な襟を作るんです。持って、組み合って十分にいい稽古ができます。そしてこれがコロンビア・スタイルのルーツ。この形で練習すると自然にクロスグリップを覚えるんです。ジュリがクロスグリップからの技が得意なのも、彼女の道場も柔道衣がなくて、子どもの頃から帯を使って柔道をやっていたから。「柔道衣が揃わなかったこと」がコロンビア柔道のルーツなんですよ。

――ロンドン五輪後、強豪国から指導者としてオファーがあったとお聞きしました。

ありがたいことに、いくつかの国から話をいただきました。経済的なことを考えたら大国に行ったほうがいい。提示された額もまったく違いましたから。ただ、強い国に行って日本に勝つなら、それは当たり前。弱い国を勝たせるほうがおもしろい。「対日本」のやりがいを考えて、コロンビアに残ることにしました。

――海外から見た日本代表の印象は?

率直に、選ぶほうは大変だろうなと思います。誰を出しても勝てる要素がありますから。とにかく強いチームだと思います。

――早川さんといえば研究魔。かなり調べ上げているのでは?

それはもう、好きなので(笑)。日本に関しては全日本選抜体重別に出るレベルの選手はすべてチェックしています。戦歴、技、癖はもちろん、リオ五輪では何かのヒントになればと南條監督の血液型まで調べていました(笑)。選手に膨大なデータを渡して、これで大丈夫だからと暗示をかけるのが私のスタイル。日本に勝つのは夢なので、これからもがっちり調べていきますよ。

――海外での指導を夢見る日本の若者にぜひメッセージを。

目的がしっかりあれば入り口はなんでもいいと思うんです。いまはSNSもあって入り口が広いし、ボランティアという方法もある。いきなり住んで指導するということでなくても、とりあえず行ってみて、柔道で交流するというバイタリティを持ってほしいですね。目的さえあればどんどん海外に行くべきだと思います。

――日本を出る前にこれだけはやっておくべきというものがあればアドバイスを。

「形」をきちんとやっておくといいと思います。僕はきちんと学んでいなかったので、恥ずかしながら現地の人に教わりました。海外では形の指導のニーズが高いので、こういう逆転現象が起こらないように、いまのうちにきちんと勉強しておくといいのではないでしょうか。

――この先の目標は?

まずは2021年の東京五輪です。ジュリはロンドンで銅、リオで銀。となれば次は金メダルしかありません。ここに照準を合わせて、選手と楽しくやっていきたい。私自身のその後に関しては、いままで通り柔道をやっていきたいというだけ。あとはそのときに考えます。ただ、自分の存在価値は柔道しかありませんから、柔道をやっているということだけはブレません。

――ありがとうございました!

 

 

プロフィール

早川憲幸(HAYAKAWA Noriyuki)
生年月日:1981年3月20日生まれ
出身:埼玉県
5歳から柔道を始める
埼玉栄高校→明治大学
金鷲旗・インターハイ:81㎏級3位
学生体重別:73㎏級3位(2年連続)
コーチキャリア:2009年よりコロンビア柔道ナショナルコーチ。
居住地:コロンビア(カリ)
コロンビア柔道ナショナルコーチ、全柔連国際委員会在外委員。

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