まいんど vol.45 全日本柔道連盟
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特集◎2025ブダペスト世界選手権大会日本、男女ともに3階級で優勝飾る!■男子4 【60㎏級】昨年のパリ・オリンピック3位の永山竜樹(パーク24)が6度目の世界選手権挑戦でついに悲願を達成。永山は2回戦のユシフォフ(アゼルバイジャン)には肩車で「技あり」を先行されましたが、相手の「指導3」反則で逆転勝ちして3回戦に進み、ポルトラツキー(バーレーン)に大内刈「有効」で勝利。準々決勝でもシャムシャディン(カザフスタン)に外巻込で「有効」を先取されますが、背負投「技あり」で逆転勝ち。準決勝のアウグスト(ブラジル)を「有効」で破って決勝に上がると、決勝ではフランスの新鋭ピカールから袖釣込腰と背負投で2つの「技あり」を奪い、見事優勝を果たしました。【66㎏級】パリ・オリンピック金メダリストの阿部一二三(パーク24)と昨年のアブダビ世界選手権2位の武岡毅(パーク24)の2人がエントリー。阿部は、2回戦のマンジ(イタリア)を背負投「技あり」、3回戦のサハ(フィンランド)を袖釣込腰で破りましたが、準々決勝のジェボフ(タジキスタン)に、内股を透かされてまさかの一本負け。それでも敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でポランコ(キューバ)を大内刈で破って銅メダルを獲得しました。一方、武岡はこの日絶好調。2回戦のアガマメドフ(トルクメニスタン)を大外車と小外掛の合技「一本」、3回戦のパシャエフ(アゼルバイジャン)を小内巻込「有効」、準々決勝のキア(フランス)を小内巻込、準決勝のポランコを背負落と、ともに「一本」で下すと、決勝のエモマリには切れ味鋭い出足払「有効」で勝利。2度目の挑戦で見事世界一に輝きました。【73㎏級】昨年のアブダビ世界選手権2位の石原樹(ジャパンエレベーターサービスホールディングス)は、3回戦のホジャゾダ(タジキスタン)を大内刈「技あり」で破り順当に進みましたが、準々決勝のカングニン(ブラジル)に浮落「有効」で敗退。それでも敗者復活勝の村尾三四郎が田嶋剛希の「指導3」反則負日本人対決となった90㎏級決勝。村尾けにより勝利、初の世界タイトルを獲得した90㎏級は村尾三四郎が田嶋剛希との日本人決勝対決制し初の世界王者に!60㎏級で永山竜樹が悲願の世界一、66㎏級は武岡毅が2度目の挑戦で世界制覇60㎏級の永山竜樹がついに悲願の初優勝を果たし、66㎏級は昨年準優勝の武岡毅が2度目の挑戦で初優勝。そして90㎏級は、昨年のパリ・オリンピック銀メダルの村尾三四郎が、昨年のアブダビ世界選手権優勝の田嶋剛希との日本人決勝対決を制し初の世界王者に輝きました。また昨年、パリ・オリンピックでまさかの敗退を喫した女子52㎏級の阿部詩は見事な試合内容で復活。5度目の優勝を成し遂げました。 6月13日(金)から19日(木)、ハンガリー・ブダペストのパップ・ラズロ・スポーツアリーナにおいて世界柔道選手権大会(個人戦)が開催され、日本からは男女各7階級に9名、計18名の選手が出場しました。2028年ロサンゼルス・オリンピックに向けてリスタートとも言うべき今大会は、新勢力の台頭も注目されました。 日本勢は、世界選手権初出場の女子63㎏級の嘉重春樺が初優勝を飾った他、世界選手権(個人戦)3度目の挑戦の田中志歩(70㎏級)が初優勝。男子でも、まいんど vol.4590㎏級表彰。左から準優勝の田嶋、優66㎏級優勝の武岡毅60㎏級優勝の永山竜樹90㎏級で初優勝を果たした村尾三四郎

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