視覚障がい者部会・ろう者柔道連携部会世界選手権で全7選手がメダル獲得5月13日から15日までの3日間、『(視覚障がい者柔道世界選手権)』がアスタナ(カザフスタン)にて開催されました。日本からは、男女合わせて7名の選手が出場し、優勝には届かなかったものの、出場選手全員がメダルを獲得するというすばらしい成績を収めることができました。視覚障害者柔道には、全盲の選手が出場する「J1」、弱視の選手が出場する「J2」という2つのカテゴリーがあります。最大の特徴は、試合が釣手・引手の両手を組んだ状態から始まる点です。審判の「はじめ」の合図で試合が開始され、組んでいる状態から両手が離れるとすぐに「待て」がかかるため、一般的な柔道に見られるような激しい組み手争いはほとんどありません。そのため、組んだ瞬間からいかに相手を崩し、どのように技を仕掛けるかが、勝敗を大きく左右します。このスタイルは、まさに「正しく組んで技をかける」という嘉納治五郎師範が目指した柔道の理念を体現していると言えるでしょう。視覚に頼らない分、相手の動きや気配を読み取る力、体のバランスを感じ取る感覚が非常に重要になります。一瞬の駆け引きで勝敗が決することも多く、こうした点も視覚障害者柔道ならではの大きな魅力です。なお、本大会は、今年度からの新たな強化体制で臨んだ初の国際大会でもありました。新体制となり、選手・スタッフが一丸ii ChampionshpsASTANA2025ChampionshpsASTANA2025JUDOWorldIBSAとなって世界一を目指すとともに、視覚障がい者柔道の魅力をより多くの方々に知っていただけるよう、普及活動にも一層力を入れてまいります。今後とも、視覚障害者柔道のさらなる発展を目指して取り組んでまいりますので、引き続きみなさまのご声援をどうぞよろしくお願いいたします。【大会結果】大会名:IBSAJUDOWorld開催地:カザフスタン・アスタナ↑ルールの詳細は上記QRコ ー ド か ら ご確認いただけます( 日 本 視 覚 障 害 者 柔道 連 盟・視 覚 障 害 者柔道とは)▲J 2男子-70㎏級2位櫻井(左端)と3位の瀬戸(右から2人目)▲J2女 子-70㎏ 級3位 の小川(左)と西村▲調整練習の様子▲J2女子-60㎏級2位の工藤(左)と3位の廣瀬▲J1女子-52㎏級3位の半谷▲日本選手団
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