まいんど vol.45 全日本柔道連盟
29/48

ブダペスト世界選手権メダル4個が表す意味衰退するフランス女子ガバが11人目のフランス人世界チャンピオンにメダル数はそれほどかけ離れていません。2024年に5個、2022年と2018年に4個、2021年にわずか2個、そして2017年には3個を獲得しています。また、フランスはオリンピック後の年には、やや低迷することが多いこともわかっています(2001年、2009年、2017年にメダル3個、1993年、2022年、2025年に4個など)。まるで感情的なアプローチを優先し、その後、適切なテンションを取り戻すのに少し時間をかけるかのようです。それは国民性なのでしょうか?実際は、この4つのメダルは同じ意味合いではありません。フランス男子チームは2つのメダルを持ち帰りました。2階級で決勝に進み、1つのタイトルを獲得したのです。しかも、テディ・リネール選手は出場せず…100㎏超級と100㎏級には「2番手選手」も出場しませんでした。これは将来のための選択であり、次回大会ですばらしいサプライズが生まれることを期待させます。2つの決勝で1つのタイトルを獲得するということ。これはすばらしい結果と言えるのでしょうか? 子の最高のパフォーマンスと言えるでしょう。2015年のアスタナ大会でテディ・リネールが7度目のタイトル(無差別を除く)を獲得し、81㎏級のロイク・ピエトリが2014年の銅メダルと2013年の優勝に続き決勝に進出したのと同等の成功と言えます。もし結果の中に、この2人のすばらしいフランス人重量級選手の貢献を考えないことにしたら、彼の前にはリネールとダビド・ドゥイエがいますが、これに匹敵するのは2013年のウゴ・ルグランの決勝進出とロイク・ピエトリのタイトル、そして1987年のマルク・アレクサンドルの決勝進出とファビアン・カヌの優勝のみです。タイトルは常に特別な意味を持ちます。ジョアン=バンジャマン・ガバは、このレベルに到達したフランス人選手としては11人目となります。60㎏級のロマン・ヴァラディエ=ピカールも金メダルに迫りましたが、フランス人男子の世界選手権決勝進出者の数も少なく、70年間で18人しかいません。日本が獲得したタイトル数までは程遠い道のりです。「命を守るために戦う者もいる。そうす’ 『LEspritduJudo』のコラムで述べていそう、過去10年間で男ることで、彼らは他の人よりも強く、より粘り強くなる。私は勝利のために戦う。このタイトルを噛み締めるつもりだが、ひとつ確かなことは、一度きりの勝利者にはなりたくないということだ」。新しいリーダーからの言葉でしょうか?ジョアン=バンジャマン・ガバは、畳の上では跳ね回りながらも、地に足のついた姿勢を崩さないタイプだと、雑誌ます。「経験豊富な選手もいます。私は彼らを心から尊敬していますし、彼らの地位を奪うつもりはありません。男子ではテディ(リネール)はもちろん、彼が不在の時はキャプテンを務めるワリド(キヤー)もいます」。野心的なジョアン=バンジャマン・ガバパリ・オリンピックの後、混乱状態の中、世界柔道界の主要選手たちは体力レベルもそれぞれ異なる状況のままハンガリーに到着しました。しかし、ブダペストではすでに新境地が開かれ、新たな景観が創造されていました。2つの偉大な国が際立っていました。ひとつは復讐心に燃えて新たな表情を見せるロシア、もうひとつは、フランスから見れば、いくつかの理由から永遠に手強い日本です。フランスチームは宝の山を持って帰ってきました…ところが、メダルはわずか4個。国別順位で5位の4個は強かったとは言えません。しかし、フランスの過去10年間の平均成績と比べても、今回の28フランスの人気柔道専門誌L’ Esprit du Judo (Spirit of Judo/ 柔道の精神)まいんど vol.4511人目のフランス人世界チャンピオンに輝いたジョアン=バンジャマン・ガバ© Emmanuel Charlot/L'Esprit du Judo60㎏級で躍進の準優種を果たした新鋭のロマン・ヴァラディエール=ピカール© Emmanuel Charlot/L'Esprit du JudoRoad to LA 2028フランスから見たオリンピック後の世界選手権Tex t/Olivier Remy / Spirit of Judo Magazine

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る