全柔連普及促進事業担当灰原茉美『柔道初心者に配慮した取り組みに関する調査』についてスポーツ庁主導による部活動地域展開が進められるなかで、中学校柔道部の消失は柔道人口全体に大きな影響を与えることが危惧されます。一方で現在も柔道部の活動が行われ続けている中学校や、教員の兼業兼職届の制度により中学校での部活動を継続することが可能という活路もあります。どちらの場合でも、中学校から柔道を始めた初心者により長く柔道を続けてもらうためには配慮が必要となります。全日本柔道連盟では、全国中学校柔道振興協議会の各都道府県代表者を対象に、「柔道初心者に配慮した取り組みに関する調査」(以下:当調査)を実施しました。その結果から全国各地でさまざまな取り組みが行われていることがわかりましたが、都道府県・地区によって偏りがあることも同時に見えてきました。これらの取り組みが全国各地で活発に行われ、「部活動地域展開」に伴う中学生の柔道人口減少を少しでも食い止められるような大会や試合と並行して、合同練習会や講習会も活発に行われていました。当調査結果は開催を模索する都道府県においては非常に参考になる情報が得られたと感じています。続する」ためにはどのような取り組みが必要かも合わせて調査対策が必要となってきます。また当調査からは、初心者に配慮した大会や試合は比較的活発に行われているという結果が出ました。一方で合同練習会や講習会の活動はまだ発展途上にあり、取り組みを模索している都道府県が多いことがわかりました。一部の都道府県ではありますが、しました。そこからは「マイナスイメージの払拭」や「地域や他の教育機関との連携」という課題が見えてきました。詳しい調査結果については次号で掲載、解説を進めていきたいと思います。加えて、「柔道を始める生徒を増やす」「初心者が柔道を継2回設けている (4)1回設けている (14)設けていないが実施に向けて検討中 (7)設けていない。今後も実施する予定はない (6)19.4%12.9%45.2%22.6%12.9%3.2%51.6%32.3%2回開催している (1)1回開催している (10)行っていないが実施に向けて検討中 (16)行っていない。今後も実施する予定はない (4)〜 柔道を「続けよう」「始めよう」〜〜 柔道を「続けよう」「始めよう」〜中学校で柔道を開始した生徒(6か月経過後)向けの試合を設けていますか?(回答数31)中学校で柔道を開始した生徒向けの取り組み(合同練習会、講習会)を行っていますか?(回答数31)普及普及 のの広場広場
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