まいんど vol.45 全日本柔道連盟
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制度が変わっても中学校での柔道を維持するため、中学校柔道振興協議会が各地区で活動しています。前号に続き各ブロックの協議会の内容をお伝えします。 【北海道ブロック協議会】札幌、石狩、旭川の三地区から13名の中学校教員が集まり協議しました。地域移行については、北海道はどの地区も様(北海道ブロック代表 (東北ブロック代表 松田元)中学校柔道振興ブロック協議会(後編)中学校部活動の地域展開【東海ブロック協議会】東海地区4県では、休日の部活動が段階的に廃止され、地域移行が進められている自治体が増えてきました。休日の活動については、一般の方が指導の中心に関わっているケースや地域指導者として教員が関わっているケースなど、形はさまざまですが、これまでの学校部活動がその活動の軸になっていることはどこも同じ。東海地区では、小学校時代から柔道を続けてきた子どもたちの受け皿はある程度整ってきていると感じることができました。愛知県では、平日の管理顧問(柔道未経験者)の先生方の活躍もあり、中学から柔道を始める子どもたちが一定数いる中学校があることの報告もありました。今後、地域と学校がどのように連携し、中学校から柔道を始める子どもたちをどう獲得していくか、どのように対策するかが今後の課題です。 (東海ブロック代表 【四国ブロック協議会】地域展開の進捗状況は違いますが、四国各県とも全体的にあまり進んでいない状況です。それぞれの県や市町村にさまざまな課題があり、それらの課題解決のために対応する必要があります。星有為)まずは財源です。指導者に対する謝礼(4月26日(土) 札幌市立東白石中学校)(3月15日(土) 愛知県半田市立岩滑小学校)(5月24日(土) 愛媛県四国中央市立川之江北中学校)(3月22日(土) 宮城県スマイルホテル仙台国分町)子見の状態が続いて、先が見えない状態でした。さまざまな課題があるなかで、特に議論されたことは、休日のみの地域移行についてです。生徒指導の観点や大会の運営など、教員の負担が増える側面が多く考えられます。行政がもっとリーダーシップをとってやらねば、中途半端な状況では、部活指導が難しいという雰囲気になりました。また、柔道普及についても、盛り上がりました。幼児やお年寄り対象の転び方教室や部活で始めた子どもたち対象の試合の開催など、中学校柔道の火を絶やさぬよう、それぞれの地区で、志高く取り組んでいる先生方の取り組みを聞くことができ、互いに勇気をもらえる良い時間となりました。【東北ブロック協議会】中学校柔道振興協議会東北ブロック協議会は、令和7年3月22日(土)、宮城県仙台市にて実施し、普及振興部長である田中先生にもご参加いただきました。各県からの報告を受けてまず感じたのは、柔道部員数の減少と柔道部常設校の現状です。山形県では10年前から男女とも10校以上が廃部になっており、他県でも廃部候補に挙げられる学校が多くあるそうです。クラブチームでの参加が可能になり、特設部を設置する学校も減少しています。各県、地域展開へ動き始め、令和7年度から10年度の間に土日の地域展開へ移行する動きが多く見られます。一部の地域では平日、休日ともに地域展開完全実施の方向で動いているところもあるようです。協議会の中で先生方から新入部員の確保が今後の課題として挙げられました。振興協議会のネットワークを活用し、小野薫)初心者を多く集める学校の取り組みや方法を共有して、柔道競技者の確保が必要であると感じました。14             まいんど vol.45▲北海道ブロック会議風景▲小野薫代表▲星有為代表▲松田元代表

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