(文/全日本柔道連盟情報戦略部科学研究室長・山本幸紀)いるにもかかわらず、件数はほぼ同等であり、割合としては倍以上に増加していることがわかりました(表2)。映像分析からは、「背負投」「一本背負投」「巴投」「隅返」などの技において、「掛け逃げ」の罰則が増加しており、これまで以上に厳しく罰則が適用されている傾向が見受けられます。一方で、「場外」に関する指導は3大会を通じてわずか8件にとどまり、昨年と比較して大幅に減少している点も注目すべき変化です。また、スコアの判定に関しては、新たに「有効」が導入されたことで、技の精度に応じた多段階評価がなされるようになりました。特に「有効」の判断基準については、今後さらに周知と理解の促進が求められます。その他にも複数のルール変更がありますが、全柔連審判委員会からは新ルールに関する解説映像や資料が配信されております。選手や指導者のみなさまにおかれましては、これらの情報を積極的にご活用いただき、新ルールへの理解を一層深めていただけますと幸いです。955421136119722237534396221111973113 委員会 Information2024 Paris2025 Paris333 40.9% 消極的146 44.9% 消極的28 3.4% 組手を切る 825 3.1% 下半身片襟16 2.0% 手を掴む1.1% 首抜き40 4.9%場外クロスグリップ 12024 Paris2025 Paris201 34.8% 消極的99 36.0% 消極的28 4.9% 下半身22 3.8% 首抜き13 2.3% 手を掴む1.6%片襟1.4%場外1.0% ピストルグリップ30 5.2%蹴りブロック1363122.8%2722.001442416.7%2631.83109 40.1%3.3%2.6%0.7%0.7%0.7%0.7%1.1%表189 33.8%試合数GSGS突入率 28.9%3.4%指導2.7%平均指導数2.7%1.1%0.4%試合数0.4%GS数1.1%GS突入率 25.2%指導数平均指導数MEN2025 Baku2025 Tashkent190 49.0% 消極的2.5% 首抜き0.8% 下半身1.5% 下半身1.5%片襟1.5%片襟0.3%場外1.2% ブロック0.3% ピストルグリップ0.6%組手を切る 20.3%その他0.3%0.3%WOMEN2025 Baku2025 Tashkent76 36.0% 消極的2.5% 首抜き1.9% 組手を切る 91.8% 下半身1.4% 手をつかむ 71.1% 組手を切る 10.5% 下半身0.7%場外0.5%片襟0.7% その他4.3%場外0.7%ベアハグ0.4%その他0.4%0.4%MEN24,Paris25,Paris25,Baku25,Tashkent377180183109445224.4%28.4%8153253882.161.812.12WOMEN24,Paris25,Paris25,Baku25,Tashkent27015311168382624.8%23.4%5772752112.141.801.90表2消極的組み合わない 211 25.9% 掛け逃げ 73 22.5% 掛け逃げ 93 24.0% 掛け逃げ 78 28.7%掛け逃げ 90 11.0% 組み合わない 63 19.4% 組み合わない 77 19.8% 組み合わない 58 21.3%防御姿勢 35 4.3% 防御姿勢 16 4.9% 防御姿勢 17 4.4% 防御姿勢下半身場外組手を切る 16 2.0%袖口ピストルグリップ 12 1.5% ピストルグリップポケットグリップその他消極的組み合わない 148 25.6% 掛け逃げ 70 25.5% 掛け逃げ 65 30.8% 組み合わない 68 25.9%掛け逃げ 66 11.4% 組み合わない 60 21.8% 組み合わない 31 14.7% 掛け逃げ 61 23.2%防御姿勢 36 6.2% 防御姿勢 22 8.0% 防御姿勢 21 10.0% 防御姿勢 14 5.3%下半身場外袖口手を掴む 10 1.7% 組手を切る 2ポケットグリップ組手を切る 8片襟その他
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