重大事故総合対策委員会(全国柔道事故被害者の会代表 倉田久子様)(信州大学嘱託講師 田村謙太郎様) (磯村元信委員長)(審判委員会 大迫明伸委員長)誌に成果を公表しています。今後も柔道に親しむすべての人が安全に柔道に取り組めるよう、医学的見地から研究を進め、その成果が柔道界に広く還元されることを目指して一同真摯に取り組んでまいります。第7回全国安全指導員連絡会の報告令和6年度「第7回全国安全指導員連絡会」は、令和6年12月1日(日)にオンラインにより各都道府県5名まで、合計約100名が参加して開催されました。中里壮也副会長兼専務理事および中村真一会長のあいさつに続いて、磯村元信委員長より「全国都道府県の柔道連盟・協会の事故防止の取り組みの地域格差をなくし、効果的な安全指導を普及することで重大事故ゼロを目指すことを目的に行われている」との本連絡会の開催趣旨説明がありました。主な報告・発表等は以下のとおりです。事故につながる危険な場面(松永大吾委員)柔道重大事故の最近の動向について、スライドを使って解説。主な内容は、重大事故総合対策委員会の沿革、2015~2024年の主な重大事故、近年問題視されている事故要因、絞め落ちの見逃し(深落ち)対策、重大事故ゼロを目指して、コロナでさらに加速した子どもの深刻な変化、発達障がいの生徒も増加傾向、コロナの陰で静かに進んだ部活動の地域移行、「とにかく事故を起こさない! に備える!」など。全国柔道事故被害者の会【講演】 「『柔道は安全』と言われるために」と題し、講演が行われました。主な内容は、柔道事故と人口減少、柔道のすばらしさ、柔道界における事故問題の現状と課題、学校と道場の事故多発と事故対応の重要性、小児頭部外傷と教育現場の対応、事故と安全対策、柔道の安全と指導における課題、スポーツ安全対策の現状と課題、日本の柔道とフランス柔道の比較、柔道の安全と指導者育成、三上靖夫)指導者への敬意と子どもたちの育成など。日本ラグビー協会における安全への取り組み【講演】 日本ラグビー協会における安全への取り組みとして、信州大学嘱託講師の田村謙太郎先生からスライドと動画を使って紹介。主な内容は、日本スポーツ安全環境整備への取り組み、緊急時対応計画とラグビーEラーニング、安全対策とスポーツマンシップ向上のための講習会、ラグビー安全対策の進化、柔道における搬送と安全確保、ラグビー脳震盪管理ツールと学習資料、ステップツール分析と症状の明確化、意識状態と外傷の関連性、意識障害の疑いに関する分析、競技中の選手の状態把握と対応、ラグビーとゴリラからの学びなど。柔道事故防止のための安全管理規程について「柔道事故防止のための安全管理規程」についてスライドを使って説明。続いて、「全国都道府県の安全指導講習会の実施状況把握をすることで、地域間の格差をなくし、講習会の質の向上を目指している。引き続き実施報告書の提出をお願いしたい」と依頼。審判委員会の活動委員長7年間の活動報告として、少年大会における子どもの安全確保のためのルール改定について説明。あわせて全国での運用にばらつきがあったルールを映像資料を用いて明確にし、危険な状況の対応を徹底した旨を説明。質疑応答(医科学委員会委員長 なおかつ最悪の事態
元のページ ../index.html#43