東京都中体連 柔道競技部長************前瀧大吾(県立那賀高等学校)中屋遼太和歌山高体連全国高体連柔道専門部長(常翔学園高等学校)兒玉篤中学校で始めた生徒も大切に東京都中体連柔道競技部では、中学から始めた柔道初心者を対象とした普及合同練習会を、東京都・公益財団法人東京都スポーツ協会・公益財団法人東京都柔道連盟が主催の『競技力向上事業ジュニア選手育成・強化事業』による『普及事業』という形で2回実施しました。第1回は、令和6年7月31日(水)に講道館において、文武一道塾志道館館長の坂東真夕子先生を特別講師としてお招きしました。午前中は礼法や受け身等、理合いについて詳しく解説していただき、午後は打ち込みや乱取の実践的な方法、稽古に対する心構えについてアドバイスをしていただきました。第2回は、令和7年2月9日まいんど43号で中学校・高校で新たに柔道を始めた生徒を多く輩出した学校を紹介しました。きっと、決意も新たに練習に励んでいることと思います。しかし、試合場に上がったら、小学校から柔道をやってきた選手とも戦わなければなりません。経験の差という厳しい現実もあります。そこで、中学校・高校で柔道を始めた生徒も活躍できるよう、さまざまなカテゴリーの試合や練習会を設ける県が増えてきています。今号では、東京都、近畿地区の取り組みを紹介します。大会を開催することを念頭に置きながら、組織的に指導にあたっていこうと考えています。〈参加した中学生から〉いろいろな技の掛け方を教えていただけるのですごく勉強になっています。まだ、柔道経験は浅く未熟な自分ですが、柔道をこれからも参加したいです」「近畿高等学校柔道チャレンジ大会」は、近畿2府4県に加え三重県からの参加も迎え、温泉街として知られる和歌山県白浜町で第1回大会が開催されました。初段(昇段後1年以内)の部、無段の部を合わせ、男女68名が参加しました。選手や高校から柔道を始めた生定時制・通信制を問わず参加可能です。リーグ戦からのトーナまた、安全面を考慮し、軽量級と重量級に分けて実施しました。近畿高体連の支援を受け、近畿初の試みとして開催された本大会は、近畿地区の柔道人口減少対策としても重要な役割を担います。今後もさらなる参加人数の拡大を目指します。近畿独自の大会を発信近畿高体連柔道専門部の企画により、誰もが活躍できる大会が催されました。近畿高体連柔近藤悠生)道専門部では近畿独自の大会を発信していこうをスローガンに、昨年9月には、滋賀県において『ミックス団体』の開催を、そして今回の大会と強化のみならず普及を念頭に競技人口の増加を考えています。「合同練習会に参加する度に、通して成長していきたいので、(足立区立蒲原中 近畿地区高体連 県を越えてブロック単位で初心者が輝く本大会は、活躍の場が少ない徒のために設立され、全日制・メント戦とし、試合数を確保。(日)に講道館において、元神奈川県中体連柔道競技部委員長 福井学先生を特別講師としてお招きしました。午前中は立技から寝技への移行時の位置取り、足払、大内刈の入り方のパターン、奥襟を持ってくる相手の対応等、実戦でもう一段階レベルアップするコツをご教授いただきました。午後は立技・寝技の乱取を行い、中学から始めた相手と充実した稽古ができました。最後の講評時、参加者に「中学から柔道を始めた人」を尋ねたところ、参加者の9割が中学からの始めた子たちでした。これには主催側も驚き、この練習会の意義が実感できました。第1回開催時(7月)はようやく乱取を始めた時期、第2回開催時(2月)は、秋季新人大会等で試合を経験し、さらにレベルアップしていく時期で、参加者がイキイキと講習や稽古をしている姿を見て、継続の大切さを認識しました。今後は、普及合同練習会の延長上として、中学から始めた初心者を対象とした21 まいんど vol.44▲第1回普及合同練習会の様子。特別講師は坂東真夕子先生▲福井学先生を特別講師に迎えて行った第2回練習会の様子▲和歌山高体連の中屋遼太先生(右) ▲近畿高等学校チャレンジ大会に参加した選手・係員のみなさん▲全国高体連柔道専門部長の兒玉篤先生〜 柔道を「続けよう」「始めよう」〜〜 柔道を「続けよう」「始めよう」〜普及普及 のの広場広場
元のページ ../index.html#22