まいんど vol.44 全日本柔道連盟
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参加した講師のコメント■吉田優也(委員長):まずは、復興支援事業にご協力いただきました関係各所のみなさまへ感謝申し上げます。そして、アスリート委員会として復興支援事業を実現できたことに達成感を感じています。復興支援事業については、実際に能登を訪れ、被害を受けた施設の訪問や住民の方々の声を聞く中で、復興は道半ばであるという現実を感じることができました。柔道教室では、未経験者から経験者まで多くの方に参加していただき、柔道の魅力を伝えるとともに世界で戦ってきた柔道家の経験を共有いただけたのではないかと思っています。また、私たちも参加された方々の笑顔で活力をいただきました。アスリート委員会では、今後も『柔道を通じた社会貢献活動』に取り組んでいきたいと思います。■山部佳苗(副委員長):実際に被災地訪問し、まだまだ復旧していない現状を目の当たりにしました。地域の病院が大きな被害を受けつつも、当たり前のように最善を尽くし患者を受け入れている状況や完璧ではない状況でも工夫をして受け入れている姿を見た時、地域の努力と覚悟を感じました。柔道教室に参加した子どもたちとは、とてもアグレッシブで積極的に交流と柔道を楽しみましたし、休憩時間も走り回り笑顔溢れる時間となりました。畳に上がって当たり前のように走り回り、当たり前のように柔道ができることの幸せを噛み締め本の未来である子どもたちにとって何かキッカケにしてもらえたり、楽しい思い出になっていたら良いなと思います。ありがとうございました。■中村美里:アスリート委員会主催で、能登半島地震の復興支援イベントを実施しました。富来病院の視察や仮設住宅への防火訪問、柔道体験、トークショー、柔道教室などを通じて、多くの方々と交流することができました。現地を訪れ、復興にはまだ時間がかかること、そして多くの方々がそのために懸命に尽力されていることを実感しました。また、全国からの支援やボランティアの力、そして助け合いの心の大切さも強く感じました。「ありがとう」という温かい言葉をたくさんいただき、私たち自身も大きな力をもらいました。これからも、自分たちにできる形で支援を続けていきたいと思います。ることができました。この経験を一回で終わらせることなく続けていきたいと思いました。■海老沼匡:まず、能登半島地震が起きた時、私は指導者研修でイギリスにおり、ネットの情報でしか知る方法がありませんでした。甚大な被害が出ていることは情報としてあったものの、どれほどのものなのかは、想像できていませんでした。実際に訪問し、その被害の大きさや復興が未だに進んでいない状況を目の当たりにしたことで、改めて現状を認識いたしました。特に町立富来病院は、いまだに修復が完了しておらず、使えていない病棟も見せていただきました。そのなかでも患者との時間を大切に真摯に向き合いながら働く先生方がいらっしゃり、生の声を聞くこともできました。柔道の時間では、未経験者も含め、体を動かしながら子どもたちと会話をさせていただきました。楽しい時間にできたらいいな! に楽しく触れ合うことができ、子どもたちからパワーをいただきました。みなさんの頑張りに負けないよう、私ももっと頑張ろう! と思うこともできました。またこのイベントを開催する上で、たくさんの方々に尽力いただきましたことに感謝いたします。一日でも早い復興をお祈り申し上げます。■七戸龍:能登半島地震復興支援イベントに参加させていただき、震災から1年以上が経っているとはいえ、やはり現場の状況を目の当たりにすると改めて被害の甚大さを感じました。イベントでは、多くの子どもたちに参加いただき、柔道を通じてみんなの笑顔を見ることで逆に私たちがパワーをもらい、とても楽しい時間を一緒に過ごすことができました。改めまして、関係者のみなさま、そして協力していただいた北陸大学柔道部のみなさまに感謝するとともに、震災で被害にあわれた方々が一日も早く安心した生活を取り戻せることを心から祈っています。■髙市未来:石川県に足を運び感じたことは、1年以上経った現在でも被災地の現状があまりにも悲惨だったこと。どれだけ大変だったかと胸が締め付けられる思いでした。しかし、そんななかでも、地域のため、家族のため、自身のためにと復興に向けて尽力されている方々の姿がありました。元気を与える立場で石川県を訪問しましたが、逆に石川県の方々のパワフルさと笑顔に勇気を与えてもらいました。柔道のイベントを通じてたくさんの笑顔を見られたこともうれしく思いました。どうか被災されたみなさまに一日も早く心穏やかに暮らせる日が訪れますようお祈りしております。■田嶋剛希:今回、自分自身が本当に貴重な経験をさせていただきました。微力ながら役に立てたのであれば幸いです。いろいろなイベントがあるなか、やはり現地の子どもたちと柔道を通してたくさん交流できたことは本当に幸せな時間でした。柔道界に限らず、日と思っていたのですが、想像以上17 まいんど vol.44▲復興支援イベントに参加したアスリート委員たち■「令和6年能登半島地震」復興支援活動について『第39回皇后盃全日本女子柔道選手権大会』ならびに『令和6年全日本柔道選手権大会』におけるプログラム販売の収益ならびにご協力いただきました募金は、石川県における柔道の普及振興のために使用する寄付金としてお預かりしておりました。また、全日本柔道連盟が主催する『2023年度全日本シニア柔道体重別選手権大会』『2024年全日本選抜柔道体重別選手権大会』で実施した募金ならびにチャリティサイン会の収益についても『令和6年能登半島地震』の復興支援のためお預かりしております。 この度、石川県柔道連盟・石川県柔道連盟能登復興特別委員会と相談し、七尾市・能登市・輪島市の被災状況が著しく、柔道場を使用できない状況にあるとの話を受け、240畳分の畳を、センコー株式会社様・認定特定非営利活動法人JUDOs様・秀和ビルメンテナンス様のご協力のもと寄付いたしました。 また、イベントを実施した志賀町では、町立富来中学校の正課体育授業で柔道を採用しており、志賀町における柔道の普及・振興のため学納用柔道衣を寄付しました。(石川県柔道連盟能登復興特別委員会へも同様に学納柔道衣を寄付させていただきました)

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