まいんど vol.36 全日本柔道連盟
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全柔連各種委員会から情報をお届けするページです。委員会の活動状況や、お知らせがありますので、お役立てください。Information〜委員会と柔道家をつなぐ伝言板〜委員会▲▶記念すべき第1回全日本シニア柔道体重別選手権大会は、2月19日(日)に、大阪府堺市の大浜だいしんアリーナで開催大会事業委員会2022年度全日本シニア柔道体重別選手権大会開催報告 2023年2月19日(日)に大浜だいしんアリーナ(堺市立大浜体育館)で開催された標記大会について報告いたします。 本大会は「ジュニア年齢を超えた社会人選手への出場機会の提供」を目的として行われる初めての大会ということに加え、久しぶりに大阪で開催される全柔連主催大会でした。大会事業委員会のメンバーも現地に集結し、大阪府柔連係員と密に連携を図りながら大会運営を実施し、大きなトラブルはなく大会を終えることができました。 しかし、第1回大会ということで、さまざまな出来事がありました。大会期間が1日間だったため、どうしても本大会に参加する選手数の制限を設けなくてはならず、大会事業委員会のなかで小委員会を立ち上げ、出場資格と参加者数について、抜け漏れがないよう何度も打ち合わせを行い、大会を迎えました。また、大会会場の前日の設営は、同じ会場で別の競技大会が開催されていたため、メインアリーナの会場設営ができず、大会当日の早朝から学生係員(高校生・大学生)に試合場等の設営をしていただき、おかげさまで練習会場開放時間までに設営を終わらせることができました。 エントリー選手数は、予測していたとおり200名を超え(男子162名女子83名)ましたが、前日計量前の欠場者数が、男子10名、女子4名(いずれもケガによる欠場)、合わせて、前日計量での失格者が男女各1名ずつ、体調不良による当日棄権が男子1名と、全国大会としては、欠場者が目立つこととなりました。 今大会では、今後の柔道衣規格の新ルールの導入を見据え、試合開始前に選手を集め審判員による柔道衣コントロールを試験的に実施しました。数名の選手が柔道衣の交換対象となりましたが、再度柔道衣コントロールを受け、無事に試合をすることができました。また、練習会場が別の階にあったため、試合順番が回ってきても選手が試合場に現れず、放送で呼び出されるという場面も数件発生しましたが、結果的には失格者はなく、試合を成立させることができましたが、 次回以降の大会運営上の課題となりました。 試合進行については、準決勝戦まで6試合場に分かれて試合を行い、男子の決勝戦は第3試合場、女子は第4試合場で同時に開始し、決勝戦が終わった順に男女それぞれ1位2位を表彰しました。表彰式終了後、次の2階級の決勝戦を開始することとし、効率的な試合進行を優先しました。 大会当日の大会事業委員会のメンバーは、選手係を務め、大阪府柔連が務めた各試合場統括係や会場係と連携を図りながら、力を合わせて大会終了予定時刻より少々早めに終えることができました。また、進行係を務めた大阪府柔連のみなさまには、各係員への情報共有や、とりまとめ役も担っていただき、たいへん助かりました。 2023年度大会も同会場にて2日間開催とし、今回のような出場選手数の制限を極力なくす予定ですが、本大会は「試合機会の少ないジュニア年齢を超えた社会人選手を対象とした大会を設けることにより、競技力向上と社会人柔道の振興を促進する」ことを目的とし、今後も本大会を盛り上げていきたいと思っています。国際委員会国際柔道連盟ベテランズ委員会での活動について 国際柔道連盟(IJF)の理事会には山下泰裕全柔連会長、上村春樹講道館長の2名が所属し重要な役割を担っていることはよく知られていますが、他にも19の専門委員会のうち審判、形、アスリートなどの委員会で日本人委員が活動しています。 今回はそのなかの1つ、ベテランズ委員会について紹介します。この委員会は世界のベテランズ柔道の普及発展を目的とし、デニス・ワイザー委員長(ドイツ)のもと10人の委員で構成されています。私も2013年からアジア代表委員として参加させてもらっています。「ベテランズ」というのは30歳以上の柔道選手のことで以前の「マスターズ」の名称でなじみがある人も多いでしょう。委員会では年1回開催される世界ベテランズ選手権大会の運営を行っています。 この大会は5歳刻みの年齢区分と7つの体重区分の組合せで合計100以上の階級区分があります。30歳以上なら個人資格で誰でも参加できるということで多いときは1000人以上の選手が出場するIJF最大級の世界大会です。通常3〜4日間の日程で行われますが階級が多いため、表彰式は30階級以上を2時間かけて行なう日もあります。 委員会メンバーはこの大会でそれぞれ担当があるのですが、昨年のクラクフ大会(ポーランド)で私が担当したのは計量や競技進行でした。IJFスタッフや地元係員がいるので基本的に彼らをサポートする程度ですが、トラブル時にはすぐ対応しないといけないので緊張感があります。 ところでベテランズの大会は日本ベテランズ国際大会や高段者大会等、国内でも行われますが、ヨーロッパではあちこちで頻繁に大会が開かれ、かなり盛り上がっているようです。ただ競技志向が強すぎるあまりドーピング問題が出ているようです。数40まいんど vol.36

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