まいんど vol.34 全日本柔道連盟
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委員会 Information発発生生日日学学年年等等性性別別経経験験年年数数病病      名名重重大大//準準重重大大場場所所//状状況況技技名名等等高3男4年11か月脳しんとう―試合大外刈中3男6年8か月脳しんとう―試合背負投高2男4年2か月脳しんとう―試合裏投高3男5年4か月脳しんとう頚椎しんとう―試合大外刈中2男5年2か月急性硬膜下血腫脳浮腫準重大練習(合同稽古)大外刈中3男5年2か月脳しんとう―月次試合―高2男9年8か月裂傷(出血)―試合―中2女1年2か月急性硬膜下血腫―試合大外刈小5男1年3か月急性硬膜下血腫重大練習大外刈(返された)一般男12年0か月急性硬膜下血腫重大[ 死亡]試合払腰(同体で倒れた)小6男5年10か月急性硬膜下血腫―練習払腰発発生生日日学学年年等等性性別別経経験験年年数数病病      名名重重大大//準準重重大大場場所所//状状況況技技名名等等高1男7年脳しんとう―試合寝技(相手の反則)高3男6年頭部打撲症頚椎捻挫―試合谷落高3男11年1か月脳しんとう―試合袖釣込腰中1男4年6か月脳しんとう―練習(乱取)大内刈脳しんとう脳挫傷―試合大内刈中1女2年4か月脳しんとう―試合逆背負投(通称)のような技中1男3年3か月脳しんとう右眼窩底骨折―練習(乱取)背負投高1男3年9か月脳しんとう―練習試合組み手争い発発生生日日学学年年等等性性別別経経験験年年数数病病      名名重重大大//準準重重大大場場所所//状状況況技技名名等等小3男3年脳しんとう―トレーニング―中2男7年3か月脳しんとう頸椎捻挫―試合内股高2男10年4か月脳しんとう―練習(乱取)大内刈中2男1年6か月脳しんとうむち打ち症―試合小内刈中3女2年6か月脳しんとう後頭部打撲―試合大外刈高2男11年7カ月脳しんとう一時的健忘―練習背負投高2男6年0か月脳しんとう―試合袖釣込腰中2男5年0か月脳しんとう―試合出足払高1男11年5か月中心性頚髄損傷―練習背負投中2男7年7か月頚椎損傷―練習(部活)三角固小6男5年6か月脊髄しんとう―試合大内刈ココロロナナ禍禍のの事事故故報報告告一一覧覧((22002200年年度度~~22002222年年度度))22002222年年度度22002211年年度度6年3か月注;事故報告書には[脳挫傷」という診断名も記載されていたが、その後は意識障害や後遺症もなく試合でも活躍しているとの経過報告があった。22002200年年度度高2女重大事故総合対策委員会コロナ禍における頭部打撲による重大事故の根絶に向けて 当連盟では,かねてより柔道事故防止のための啓発活動とともに都道府県柔道連盟(協会)の安全指導員の連携・協力をお願いしているところであります。 コロナ禍で止まっていた社会活動も徐々に平常に戻りつつあります。同様に柔道の練習や大会等も感染防止を徹底しながら以前の状況を取り戻しつつあります。各地域で柔道の活動が活発になることは喜ばしいことですが、一方で、柔道事故の報告件数も増加傾向にあります。特に、コロナ禍の特徴として、脳しんとう等の頭部打撲による事故が増えています。十分な練習やトレーニングができないコロナ禍の環境で試合等が行われることで柔道経験の長い者でも頭部を打撲するケースが多くなっています。 事故報告(別添)は令和2年度が11件、令和3年度が8件で、そのほとんどが頭部外傷(脳しんとう)でした。今年度(10月現在)はすでに11件の頭部外傷(脳しんとう6件、急性硬膜下血腫5件)があり、そのうち3件が準重大・重大事故となり、残念ながら1名が死亡に至っています。 コロナ禍がゆるやかに終息に向かうと思われるこれからの時期、練習や試合等で頭部打撲による重大事故が発生する危険性が高まっています。各連盟、競技団体におかれましては、こうした現状に鑑み、一層の事故防止及び安全指導の徹底をよろしくお願いします。急性硬膜下血腫や脳出血の既往、または頭部に重大な既往症がある場合は、原則として柔道の実技は行わないことを徹底する。 今年度の重大事故の1件は、過去に柔道とは無関係の病気による頭部に重大な既往症のある小学生が大外返で投げられて急性硬膜下血腫で一時意識不明の重篤な状態に陥ったものです。これまでも同様の重大事故が報告されています。重大頭部外傷を起こしやすい病歴(柔道の事故に限らず)のある場合は、経過年数によらず原則として柔道の実技は行わないことを徹底することが重要です(詳細は「柔道の安全指導」第5版の5ページ参照)。柔道を始めるとき、練習環境や指導者が変わるときには、健康状態や頭部の重大な既往症の有無などを確認することが重要です。(重大事故総合対策委員会委員長 磯村 元信)※参照。「コロナ禍における事故報告一覧(2020年度~2022年度)」

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