まいんど vol.34 全日本柔道連盟
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L’Esprit du Judo-柔道の精神※英語版の雑誌の検索と購読はこちらからできます。(写真は英語版100号の表紙)https://spiritofjudo.com/『ラ・スクワッド』のメンバーの1人、81㎏級のアルノー・アレグバ選手© E. Charlotフランスの慣習を覆します。ロマン・ヴァルダール‐ピカード(60㎏級)、マキシム・ゴベール(66㎏級)、ジョアン・バジャマ・ガバ(73㎏級)、アルノー・アレグバ、アレクサンドル・タマとティジエ・グナミアン(81㎏級)、マキシム‐ガエル・ンガヤップ・ハンブとフランシス・ダミエ(90㎏級)、ケニー・リヴェーズ(100㎏級)。(敬称略)ステファン・オーデュック氏はアクセル・クレルジュ選手(世界選手権2大会連続銅メダリスト)とルカ・ムハイジェ選手(東京オリンピック60㎏級メダリスト)の長年のクラブコーチでしたが、ステファン・ノミス氏の会長選挙のときにフランスチームのコーチに選ばれるのではないかという話題がありました。最終的にはハイレベルのインスティチュー・ド・ジュウドー(フランス柔道連盟の隣にある大道場)の責任者になりました。そこではエリート選手以外のハイレベル選手が毎週集められています。質が高く、忍耐強く、フランスの柔道界で非常に認められているコーチであり、その才能をフランス柔道界は見逃すことができません。彼に与えられた課題は非常に大きく、彼はすでに急いでいますが、ステファン・ノミス会長がラルビ・バンブダウ氏と親しいにもかかわらず、彼は強化レベルで会長の信頼を得ている新しい男です。やるべきマネージメントがあります!『ラ・スクワッド』のための専用バス、金銭的手段、東京でのグランドスラム後に計画された日本での3週間の合宿を含む海外での合宿。「基本に立ち返る」ことを望むステファン・ノミス会長の推し進める『ラ・スクワッド』は、マンネリ化したフランス柔道を復活させるアイデアとなるのでしょうか? 2024年のパリ・オリンピック、それより2028年のロサンゼルス・オリンピックに向けて結果が出るアイデアかもしれませんが、フランスでも疑義が生じていないわけではありません。まず第一に、他の男子選手は直接的ではなくても、この体制に対して「自分たちには可能性がないのですか」というサインを送っているのではないでしょうか? そして、世界選手権で入賞者「0」、それどころか3回戦を1人も通過できなかった男子チームのコーチはどうなるのでしょうか? また、最終的にフランスの柔道自体が正式に認めたチームではないチームに、財政的手段を与えたフランス政府の見解はどうなのでしょうか。フランス柔道界は、しばらく騒然となることが予想されます。

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