まいんど vol.33 全日本柔道連盟
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重大事故総合対策委員会【コロナ禍における熱中症予防対策】練習の前に コロナ禍にあることを踏まえ、指導者は、練習前に参加者の体温や体調、疲労感や寝不足、栄養不足などのコンディショニング不良がないかどうかを本人または保護者に必ず確認するようにしてください。また、過去に熱中症になったことがあるか、あるいは考慮すべき基礎疾患等があるかどうかの確認も徹底してください。マスクの着脱について「新型コロナウイルス感染症対策と柔道練習・試合再開の指針(Version 6)」に基づき、マスクを着けて練習をする場合は、本人の表情が見えにくくなるので、指導者は練習中に適宜休み時間を設け、マスクをずらして表情に異常がないことを確認するようにしてください。本人や周囲の訴えや表情に普段とは異なる様子が見られた場合は練習を中断するなど、常に熱中症の予防に気を配り、マスクの着脱及び、練習の中断・中止等を適切に判断することが重要です。気温と暑さ指数(WBGT)を常に把握して予防指針を守る     熱中症予防指針を遵守して、危険段階となったら練習を中止してください。練習開始後に一気に気温が上がることもあるので気温と暑さ指数は常にチェックするよう心がけてください。なお、暑さ指数のWBGTとはWet Bulb Globe Temperatureの略語で、湿球黒球温度のことです。こまめに休憩をとり、水分と塩分を補給する のどが渇いたと感じたときには、すでに脱水症状は始まっています。いつもより濃い尿の色も脱水のサインです。思考力が低表1)熱中症の予防運動指針表2)熱中症の重症度分類

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