まいんど vol.32 全日本柔道連盟
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重大事故総合対策委員会2022年度の主な活動予定1.年度初めの柔道事故防止①初心者の柔道事故防止に向けて 過去の柔道事故の多くは、年度初め(4月から7月)に発生しています。 特に、初心者の柔道事故が重大事故につながることが多く、初心者に対する基本指導や受身の指導の徹底は極めて重要です。 また、「大外刈」などの技は、初心者に対しては、「大外刈り段階的指導手順例」に沿った指導を行うなど特段の配慮をお願いいたします。②コロナ禍における基礎体力の向上や受身の習熟 コロナ禍(第7波)が懸念されており、依然としてコロナ感染防止には最大限の注意が必要です。2021年度の事故報告では「試合中の脳しんとう」の事故が多く報告されており、基礎体力の向上や受身の習熟といった面での練習不足がその一因と思われます。「試合」に臨む前には、しっかりとした基礎練習や受身の習熟に心がけていただきますようお願いいたします。2.地域安全講習会への講師派遣 重大事故総合対策委員会では、全柔連の他委員会(医科学委員会、コンプライアンス委員会、指導者養成委員会)などと連携しながら、都道府県で行う「安全指導講習会」に講師を派遣します(重大事故、コンプライアンス、柔道指導、熱中症予防など)。講師費用は全柔連にて負担します。コロナ禍での実施のため、基本的にはZOOMなどを活用した「WEB講習会」となりますが、こうした講師派遣をご希望される都道府県は、全柔連(倫理推進室)にお問い合わせください。3.「安全講習会」計画・報告方法について各都道府県から毎年、「安全講習会」(県、高体連、中体連、少年団体など)の実施計画及び報告をいただいております。これまでは、所定の様式(ワード、エクセル)にてメールでの報告をいただいておりましたが、今年度からは「Googleフォーム」を活用した報告形式もあわせて取り入れていきます。詳細は、別途書面・ホームページにてご案内いたします。(http://www.judo.or.jp/news/2581)4.新年度「柔道事故報告」について 近年は新型コロナの影響もあり、以前に比較して柔道「重大・準重大」事故は減ってきていますが、依然として「脳しんとう」事故などの柔道事故につながる事故事例が散見されます。安全で楽しく柔道に親しめることが一番ですが、もし柔道事故が起きたら初期対応など、どのような手順で対応するのかを事前に習熟しておくことが重要です。「柔道事故初期対応マニュアル(案)」といったものも今後、全柔連として作成していきたいと思います。「柔道事故報告」の書式などは従来と変更はありません。全柔連ホームページをご参照ください。(https://www.judo.or.jp/coach-referee/accident-report/)5.危険な場面の動画資料集の活用について 今年度の重点的な取り組みとして、審判委員会、大会事業委員会、指導者養成委員会、小柔協等と連携して、危険な場面の動画資料を作成して、重大事故の防止、少年規定の改定、審判の在り方、少年大会の在り方、指導者養成の在り方等について検討を行いたいと考えています。

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