まいんど vol.32 全日本柔道連盟
38/48

全柔連各種委員会から情報をお届けするページです。委員会の活動状況や、お知らせがありますので、お役立てください。Information〜委員会と柔道家をつなぐ伝言板〜委員会教育普及・MIND委員会部会の抱負 COVID-19感染拡大による柔道人口の減少が問題視されています。そのような状況のなか、教育普及・MIND委員会各部会(教育普及部会/柔道MINDプロジェクト部会/視覚障がい者・ろう者柔道連携部会/知的障がい者柔道振興部会/形部会)の今期共通のミッションは「柔道の素晴らしさをすべての人へ」確実に伝えるための新たな方略を考え実践することです。(委員長 高橋 進)教育普及部会 本部会の事業は柔道指導の在り方、普及の現状について協議検討し共通理解を深め、小・中学生、高校生を対象とした柔道教室の実施。日本武道館との共催事業である地域社会柔道指導者研修会・地方青少年柔道錬成大会への講師派遣。それら派遣講師の研修会を実施し、正しい柔道の普及振興を図り、青少年の健全育成及び指導者の資質向上を目指します。 また、本連盟主催大会における普及イベント活動、海外柔道指導の実態調査により、柔道のすばらしさを伝えていくために効果的な普及策の検討を試みます。さらに、子どもたちが安全に柔道を行うための指導教本の作成についても検討しております。 嘉納師範が残された「教育のこと、天下これより偉なるはなし、一人の徳教、広く万人に加わり、一世化育遠く百世に及ぶ」のとおり、柔道指導を通じての「教育」のすばらしさ、大切さを忘れずに正しい柔道を「普及」させることが本部会の目的と捉え、事業を展開してまいります。(部会長 鎌塚智樹)柔道MINDプロジェクト部会 目的は「成し遂げようと目指す事柄」を指し、目標は「目的を達成するために設けた目当て・目印」を指します。目的が物事の最終地点つまり終点であるのに対し、目標はそこへたどり着く途中段階であるといえます。嘉納師範は、柔道修行の目的を「攻撃・防御の練習によって身体を鍛練して強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することである」と示されています。つまり柔道において勝つことは目的ではなく、あくまでも通過点、目標となります。 このことを念頭に置いて柔道MINDを啓発・推進していくことが、本部会の使命であり、責務であります。全柔連HPの充実、オンライン柔道教室「柔道MIND講話」、全国小学生学年別大会廃止による代替イベントでの柔道MIND活動、さらに「MIND賞」創設などの事業を一つひとつ具現化することにより、子どもたち、指導者、保護者、そして、柔道と関わりのない方々にも、柔道MINDを理解してもらえるよう事業を展開していきます。(部会長 鎌塚智樹)視覚障がい者・ろう者柔道連携部会 NPO法人日本視覚障害者柔道連盟では、4月23日の総会で理事が選任され、その後の理事会において新たな選手強化体制を決定しました。樋口毅史強化委員長からは、「2024年のパリ・パラリンピックに向けてのマイルストーンとなるアジアパラ競技大会が10月に中国・杭州(※註=大会は来年へ延期となった)で、また、IBSA JUDO世界選手権大会が11月にアゼルバイジャンのバクーで開催されます。パラリンピック出場資格を得るためには、ここでしっかりとメダルを獲得しなければなりません。出場する選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるように、スタッフが一致団結してサポートしていきます」と力強いコメントがありました。【新たな選手強化体制】 強化委員長:樋口毅史(日本体育大学)、強化戦略アドバイザー:出口達也(広島大学)、映像分析アドバイザー:佐藤伸一郎(拓殖大学)、監督(男女):高垣治(Aeru鍼灸マッサージ・柔道教室)、専任コーチ:若林清(NPO法人日本視覚障害者柔道連盟)、強化コーチ:野田克海(仙台市鶴ケ谷特別支援学校)、阿部恭子(武蔵野美術大学)、牧村優香(大阪南視覚支援学校)、ドクター:尾崎大也(武蔵浦和整形外科内科クリニック)、トレーナー:峯岸昭夫(グラン柔整治療院)、柿谷愛子(文京盲学校)、畑山元政(帝京科学大学)、野中経太(のなか接骨院)、S&Cコーチ 鈴木駿也(さがみが丘整骨院) また、昨年度から当部会では一般社団法人日本ろう者柔道協会の活動に対しても支援することとなりました。ろう者柔道協会では、ろう者の方々が柔道を通して、社会参加活動を促進するとともに、ろう者自らも社会貢献活動を行い、ろう者の心身の健全な発達と活力のある日本社会の構築に寄与することを目的として活動しています。 5月1日~15日にはブラジルのカシアス・ド・スルで第24回夏季デフリンピック競技大会が開催されます。柔道競技には、男子66㎏級に佐藤正樹さん(ケイアイスター不動産株式会社)、男子73㎏級に蒲生和麻さん(JR東日本)が出場します。2人は、昨年10月にフランスのベルサイユで開催された第1回デフ柔道世界選手権大会で、銀メダルを獲得しており、ともに活躍が期待されています。【ろう者柔道協会の選手強化体制】 強化委員長:小志田憲一(公財 講道館)、強化副委員長:小林泉(一社 日本ろう者柔道協会)、監督:瀬川洋(広島国際大学)、コーチ:久保田浩史(東京学芸大学)、竹澤稔裕(順天堂大学)スタッフ:麓康次郎、荒井一彦(学校法人杏文学園東京柔道整復専門学校)(部会長 小志田憲一) 知的障がい者柔道振興部会 知的障がい者柔道振興部会では、まずはこの2年間、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となっていた「第3回全日本ID(知的障がい者)柔道大会」の開催を8月19日(金)・20日(土)に計画しました。たくさんの選手が参加されることを今から楽しみにしています。 また本年4月には、公益財団法人日本パ37まいんど vol.32

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る