まいんど vol.32 全日本柔道連盟
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体温を下げるための身体冷却には、皮膚などカラダの外部から冷やす身体外部冷却と冷たい飲料を摂るなどしてカラダの内部から冷やす身体内部冷却があります。そして最近注目されているのが、身体内部から直接冷却できる「アイススラリー」の活用です。アイススラリーは、非常に細かく砕いた氷と液体を混合した流動性のある飲料です。競技特性を考慮し、クーリングベストの着用やアイスパックで外部から冷却するとともに、アイススラリーや電解質(イオン)と糖質を含む飲料によるこまめな水分補給で内部冷却もするなど、上手に熱中症対策としてとり入れてください。夏に向けて暑さに慣れるカラダづくり「暑熱順化」と、発汗量に合わせたこまなめ水分・電解質(イオン)・糖質補給とともに、カラダの内部を冷却する「アイススラリー」をとり入れながら、熱中症対策はもとより、効果的な運動・活動を行うためにも、規則正しい生活、バランスの良い栄養補給と十分な睡眠と日常からの体調管理を意識しましょう。【試験概要】□目的:アイススラリー100g摂取が活動に伴う深部体温の上昇を抑制できるかを探索的に検討□被験者: 5名の健常成人男性(37.2±1.8歳体重64.6±12.0kg) □評価方法:作業場環境は平均WBGT30.3℃(27.4~34.4)暑熱環境下での実際の屋内労働作業中に、休憩として空調の効いた部屋に入室し、10分間の休憩開始時に3分以内にアイススラリーを100g摂取。10分間の休憩後に再び作業に戻ったときの深部体温(外耳道温)の変動を調べた(未公表データ)。31まいんど vol.32

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