まいんど vol.31 全日本柔道連盟
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▼初優勝を果たした太田彪雅新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、1年間の延期という異例の措置の後に、無事に実施された『東京2020』。1年遅れたことにより、次回、2024年のパリ・オリンピックまで、すでに3年を切っており、パリ・オリンピック日本代表争いは、すでにスタートしていると言っても過言ではありません。本来であれば、昨年の11月に開催される予定であった講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が、その代表争いの口火を切る大会であり、そこで上位に進出した選手が、IJFワールドツアーの代表権を獲得、日本やパリ、ドイツといった国々で行われるグランドスラム大会に出場するというのが通例となりますが、新型コロナの流行の影響で、11月の講道館杯が1月に延期、さらにその延期大会も、新型コロナ感染拡大・第6波の煽りを受けて中止。代表選出にも影響を及ぼしています。そんななかではありましたが、12月25日(土)に皇后盃全日本女子柔道選手権大会、そして、翌26日(日)には全日本柔道選手権大会が開催され、男女の無差別の〝柔道日本一〟が決定しました。皇后盃は、70㎏級の田中志保(JR東日本)が、決勝で児玉ひかる(東海大学)を破って初優勝。全日本選手権は、昨年と同カードとなった決勝で、太田彪雅(旭化成)が羽賀龍之介(旭化成)を破 例年4月に開催されている、無差別の柔道日本一を決める『全日本選手権大会』と『皇后盃全日本女子選手権大会』。令和2年に続き令和3年も、新型コロナの感染拡大の影響で12月に延期されましたが、他の多くの大会が延期・中止を余儀なくされるなか、無事に大会を開催することができました。選手はもちろんですが、多くの関係者のみなさまのご尽力の賜物であり、心より感謝申し上げます。 新型コロナの感染拡大により、多くの活動に影響が出てはいますが、時間は着実に流れており、2024年パリ・オリンピックは刻一刻と近づいてきております。柔道界も、やみくもに恐れ、歩みを止めるのではなく、いまできることを精一杯にやっていきたいと考えております。全日本選手権&皇后盃で令和3年度の柔道日本一決定!『パリ2024』への道、スタート!令和3年度全日本柔道選手権大会太田彪雅が初優勝!悲願の柔道日本一に4まいんど vol.31

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