まいんど vol.30 全日本柔道連盟
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2021.12 Vol.30公益財団法人全日本柔道連盟強化副委員長 中村淳子日本チームが一丸となってパリに臨めるよう、邁進しますみなさま、こんにちは。この度、10月1日より全日本柔道連盟強化副委員長に就任いたしました中村淳子です。延期されていた東京オリンピックが無事に終わり、日本代表選手のご活躍、そしてこれまで長期にわたり選手の強化に携わってこられた指導者、関係者の方々のそれぞれの思いを考えながら、東京オリンピックが開催されて本当に良かったな、という余韻に浸っていたところ、2024年パリ・オリンピックに向けて、強化副委員長のお話をいただきました。まったく想像もしておらず、率直に、このような大役、重責のある役職に就くことに対し、不安しかありませんでした。東京オリンピックまでは、私の夫が同じ役職に就いており、その業務の多さ、責任の重さを間近で見ておりましたので、目に見えない部分での強化の方々の苦労は計り知れないな、という思いで一杯でした。その夫に相談したところ、「挑戦してみたら」と背中を押してくれ、覚悟が決まり、大きな決断をすることになりました。小学6年生の一人娘にも、これからいろいろと負担をかけることもあるけど、大丈夫かな、と相談しましたが、むしろ柔道の強化に携わる私をとても誇らしく思ってくれているようで、パリまで応援するよ、と言ってくれました。家族の理解がなかったら、このような決断には至らなかったと思うので、とても感謝しています。私は、現役時代、オリンピック、世界選手権に出場することを目標に、必死に頑張ったつもりでしたが、最後の最後まで、その夢をかなえることができませんでした。オリンピックは3回、世界選手権は4回、補欠という立場のまま現役を終えることとなりました。大きな達成感を得ることなく畳から降りる決断をしましたが、柔道が好きだという気持ちや、柔道にかける思いは、どんなに負け続けても変わることはなく、むしろ自分の人生を振り返ったときに、もがき苦しみながらも、必死に頑張ってきて良かったな、自分が人生をかけてきた競技が柔道で良かったな、と思うことしかありません。現役引退後は、自分が達成できなかった夢を、後輩たちにかなえてほしいという思いで、指導者の道を選びました。全日本の強化にも関わらせていただき、多くの選手たちが大舞台に挑む姿、そして夢をかなえる姿を見てきました。その一方で、どんなに血のにじむような努力をしても、夢をかなえることができなかったときの選手たちの涙もたくさん見てきました。勝負の世界はときに非情ですが、夢を追いかけている現役の時間はとても輝かしいです。その時間を大切に、思う存分、それぞれの柔道人生を全うしてほしいと思います。一人ひとりの柔道人生、柔道にかける心を大切に、強化に取り組んでいきたいです。また柔道界が一体となり、柔道普及活動にも力を注いでいけたらと思います。パリ・オリンピックまで3年と短い期間になりますが、前体制の素晴らしいチームワークを崩すことなく、さらに新たな体制に加わった方々の力を合わせ、日本チームが一丸となってパリに臨んでいけるよう、邁進していきたいと思います。今後とも、応援のほどよろしくお願いいたします。Contents巻頭特集ブランディング戦略推進特別委員会設立記念対談井上 康生×伊藤 華英 4特集キッズ柔道家支援オークションご協力お礼 102024パリ・オリンピックに向け、『鈴木&増地』新体制始動! 12全国少年柔道大会をリモート合同錬成として実施 13特別企画『ミズノイッポンザグランプリ』を開催! 26連載普及の広場柔道を「続けよう」「始めよう」 14グローバル人材のロールモデル嘉納治五郎先生【最終回】 16やわらたちのセカンドキャリア 18やわら通信 20L’Esprit du Judoコラボ企画すでにフランスは2024年に向かっています 22海外「JUDO」ホントのところ 24柔道ゼミナール~メディカル編 28柔道ゼミナール~栄養&レシピ編 30委員会インフォメーション 32FROM事務局 383まいんど vol.30

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