まいんど vol.27 | 全日本柔道連盟
8/44

特 集 柔道の本当の魅力、柔道の素晴らしさ、楽しさを知ってほしい小学校で柔道体験学習「私は柔道にあまり興味がなかったですが、興味を持つようになりました。受け身などの礼儀などいろいろ教えてくださってありがとうございました」「受け身を見たとき、こわいなと思っていたけど、実際にやってみたら、マットがあったからかもしれませんが、全然痛くありませんでした。今度、ころんだときに受け身をやってみたいです」「柔道はただ2人で攻撃しあうものだと思っていたのですが、今回の授業のおかげで柔道のイメージが変わりました。柔道は礼儀で始まり礼儀で終わる日本のスポーツだということを知りました」「柔道や茶道、いろいろなものに『道』がついているのは、長い長い道を進まないと本当の意味ではできないということを伝えてくれました」「受け身は痛かったけど、ケガをふせいだり、頭を守ったりできたのでうれしかったです。柔道は投げ合うイメージがあったけど、受け身や相手を思いやったりすることを知って、とても興味がわきました」試験授業に参加した児童(5年)の感想 現在、小学校の授業で柔道体験ができるプログラム作りを進めています。 最近の小学生は、すぐに転んでしまったり、ケガが多いといった体力低下が問題となっています。こうした問題解決に柔道はぴったりではないかと考え、柔道体験ができる授業プログラム(2時間セット)を全国で展開するため準備しています。 中学校では武道必修化となり、多くの子どもたちが柔道を体験していますが、これまで小学校ではその機会がありませんでした。このプログラムを広く普及することで、一人でも多くの子どもに柔道の魅力に触れてもらいたいと考えています。すでに都内の小学校で試験的に授業を実施しており、好評を得ています。【授業プログラム概要】●「総合的な学習の時間」「日本の伝統文化の探究活動」を通して柔道を体験学習する。⃝礼の心を知る(相手を尊重する心の育成)⃝安全に転ぶための「受身」体験⃝投技の実演(力の有効活用の理解)⃝「道」の意味を考える(生涯を通して理想を追究する学習活動)●体育「体つくり運動」体力を高める運動「多様な動きをつくる運動」を通して柔道を体験学習する。⃝転んでもケガをしない「受身」体験⃝相手を思いやる心の育成(投げ技の実演、力の有効活用。互いに高め合う心を育む)7まいんど vol.27

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る