まいんど vol.27 | 全日本柔道連盟
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 2020年度第3回全国安全指導員連絡会は、2021年2月6(土)、全国的な新型コロナウイルスの影響から、初めてWEB(ZOOM)によるビデオ会議形式で開催し、全国都道府県から安全指導員47名が受講しました。あいさつと開催趣旨の説明 中里壮也専務理事による開会のあいさつのあと、山下泰裕会長のビデオメッセージが流され、続いて、重大事故総合対策委員会・磯村元信委員長が開催の趣旨を説明。 磯村院長からは、「全国の都道府県柔道連盟(協会)、安全指導員のみなさまのご尽力により、重大事故は減少傾向にありますが、重大事故ゼロを達成するためには、コロナ禍が終息に向かうこれからが正念場だと思っております。今後は、本日の連絡会を参考として、各都道府県での『安全講習会』の開催をお願いし、重大事故の根絶への取り組みをお願いします」といった趣旨のお話がありました。全国柔道事故被害者の会、代表の倉田久子様が、柔道事故の悲惨さや柔道指導者としてあるべき姿、本来の柔道指導の在り方など、多くの事例やケースを紹介しながら話されました。参加した47都道府県委員は、「柔道事故被害者の会」の話を初めて聞く方が多く、倉田様の熱の入った講演に熱心に聞き入っていました。とりわけ、「子どもや親が指導者のことを『先生』と呼ぶとき、そこに信頼と敬意を込めていることをどうか忘れないでください」という倉田さんの言葉は、非常に印象に残りました。腹巻宏一様(和歌山紀柔館)、藤谷達夫様(株式会社TGエンタープライズ)のお二人により、試合などにおける体重差の解消を目的として、自動的に組み合わせを生成する「育成型抽選システム(ADSJ)」が紹介されました。代表県の事例発表として、石川県柔道連盟安全指導委員会の山崎圭子委員長が、緊急事態宣言発令中の諸施策、石川県柔道連盟の『新型コロナウイルス感染症対策委員会』設置やコロナ対策など、事例を交えて話されました。重大事故総合対策委員会の松永大吾委員より、柔道事故の実際の事例やヒヤリハット映像、過去の重大事故動画などのポイントが解説され、少年柔道における「危険な技の動画」や「絞め技」での見極めや判断のポイントなども解説されました。重大事故総合対策委員会の三戸範之委員より、安全指導の冊子として、①柔道の未来のために(2020年1月発行)②楽しく安全に柔道しようよ(2021年1月発行)の2冊子を中心に、その活用方法などが紹介されました。また、安全講習会開催の工夫や実際の講習方法などの具体例についても話されました。全国柔道事故被害者の会 倉田久子代表の講演育成型抽選システム(ADSJ)の紹介代表県の事例紹介事故につながる危険な場面の解説安全指導冊子の活用について2020年度 第3回全国安全指導員連絡会2月にビデオ会議形式で開催2021年1月発行36まいんど vol.27

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