September 21, 2017

「中学校武道必修化」について

中学校武道必修化のための「DVD付き教本」の頒布について

このたび、以下の趣旨・経過を経まして、「柔道授業づくり教本」(DVD付き)1を発刊する運びとなりました。
つきましては、指導者、教育関係者の「中学校武道必修化」に向けた取り組みにおきまして、有効活用いただきたく、本書を1部1,000円(消費税・送料込み)で頒布いたします。
購入希望の方は、別紙の購入申込用紙を使用し、FAXにてお申込み下さい。
購入申込用紙はこちら[PDF]

kyouhon
柔道 授業づくり教本

 

【発刊の趣旨・経過】

『全日本柔道連盟は、嘉納治五郎師範が創始した「日本伝講道館柔道」の正しい継承と発展を願い、その目的を達するためには指導者の育成が重要であると考え、「指導者養成プロジェクト」を発足させた。おりしも、平成24年度から全面実施となる中学校武道必修化における問題点のひとつとして、学校授業における指導者の養成が大きくクローズアップされたことから、すぐさま「中学校武道必修化対策チーム」を結成し、その対策の第一弾として本書及びDVDを作成した次第である。

この教本は、全国の中学生が柔道の魅力を十分味わうことができるよう、初心者である指導者、生徒のために作成した指導書である。授業は安全で、かつ効果的でなければならない。そのために、投げ技の説明では、「安全面の留意点」と「陥りやすい欠点とアドバイス」を挿入し、安全性に配慮している。
また、従来の指導法をさらに幅広く考え、柔軟な思考で指導法を工夫することで、教師も生徒もリラックスした、楽しく安全な授業を展開できるという視点に立ち、その指導法の考え方と方法を例示した。

指導者の方々には、この教本をもとに、指導法を自ら工夫、研究してほしい。それと平行して、各講習会を受講され、よりよい授業を実施されることを望みたい。』
(*本書2~3p「この教本の作成のねらい、教本の使用についての考え方」、及び「あとがき」より)

 

「中学校武道必修化」とは

「中学校武道必修化」とは、中学校の保健体育の授業で「武道」が必修領域になったことをいい、平成24年度から完全実施されます。

現行の「中学校学習指導要領」では、1年生で「武道」(柔道、剣道、相撲)または「ダンス」のいずれかを選択して履修させ、2年生と3年生で「球技」「武道」「ダンス」のうちから2つを選択して履修させることになっていました。

近年の子供たちの体力低下、若年層におけるモラルの低下や少年犯罪の増加など、社会情勢の変化を受け、平成18年12月15日、教育基本法が改正され、その第2条(教育の目標)に、「健やかな身体を養うこと」と「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」が定められました。この改正教育基本法を踏まえて、平成20年3月28日に改訂された「新学習指導要領」では、1年生と2年生で「体つくり運動」「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」「ダンス」「体育理論」の8領域すべてを必ず履修させ、3年生では「球技」と「武道」のまとまりから1領域以上を選択して履修することになったのです。

これにより、1年生と2年生時には、男子も女子も「武道」を履修することになります。柔道、剣道、相撲のうち、どの武道を選択するかは、各中学校の判断に任されます。また、地域的特性により、「弓道」や「なぎなた」など、他の武道を選択することもできます。
保健体育の年間標準字数も、従来の90単位時間から105単位時間に改められましたが、このうち「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」「ダンス」に割り当てられるのは79単位時間となり、それを平均すると「武道」に割り当てられるのは13時間程度になります。

 

全日本柔道連盟の取り組み

武道が必修化されたことについては、柔道の普及振興につながることとして喜ばしいところですが、柔道の場合、各中学校の現場では、柔道を指導できる教員が少ないのが現状です。したがって、武道の経験がない保健体育教員が柔道の授業を受け持つ場合もこれから多く見られることでしょう。その場合、柔道の特性から、安全面を考慮した指導が最も注意すべき点となります。

全日本柔道連盟では、柔道を正しく理解し安全に学習してもらえるよう、指導者養成プロジェクトに「中学校武道必修化」対策チームを設けて、①指導教本・DVDの作成、②指導法の講習会や研修会の実施、③外部指導者活用システムの構築、の3つの柱を立てて検討を行ってきました。
このページでは今後、本対策チームが検討している事項や具体的実施内容などを、順次紹介していく予定です。

 

3.「中学校武道必修化」対策チームメンバー紹介(平成22年6月1日現在)

主  任
メンバー
尾形 敬史
浅野 哲男
磯村 元信
及川  彰
佐藤 幸夫
鮫島 元成
小志田憲一
高橋 健司
田中 裕之
山崎 俊輔
山下 泰裕
渡辺 冬花

 

事業報告

平成21年11月6日(金)~8日(日)に、日本武道館研修センターで、「平成21年度中学校武道授業(柔道)研究事業」が実施されました。
事業報告はこちら[PDF]

 

〔お知らせ〕「第1回中学校(教科)柔道指導者研修会」の実施について

平成22年6月24日(木)~26日(土)の3日間、千葉県勝浦市にある「日本武道館研修センター」で、日本武道館と全日本柔道連盟の共催、文部科学省の後援により「第1回中学校(教科)柔道指導者研修会」を開催します。
今回の参加対象者は、各都道府県柔道連盟(協会)が推薦する2名までの「中学校柔道の指導的立場にあり、本研修の内容を伝達講習できる方」となっています。